第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第2日目、12月5日(土)A 会場(3階 メインホール) 15:30〜16:45

パネルディスカッション 3: 内視鏡的腫瘍生検術の有用性と診断率向上に対する工夫

座長: 山田和雄、峯浦一喜

2A-PD3-6

第3脳室近傍腫瘍に対する内視鏡的生検術の有用性とそのピットフォール
Efficacy and pitfall of enndoscopic transventricular biopsy for 3rd ventricular tumors

石橋謙一 (ISHIBASHI Kenichi)、露口尚弘、後藤剛夫、一ノ瀬 努 1、大畑建治

大阪市立大学大学院 医学研究科 脳神経外科学、医療法人徳州会 八尾徳州会総合病院 脳神経外科 1

【目的】第3脳室近傍腫瘍としては頭蓋咽頭腫、胚細胞腫瘍、視神経膠腫、下垂体腺腫など多岐の腫瘍性疾患が発生し画像的診断に苦慮する場合がある。側脳室経由内視鏡生検術は、同部位に発生する腫瘍性病変に対し低侵襲に確定診断を得るための手段としてその地位を確立している。本研究の目的は第3脳室近傍腫瘍に対する側脳室経由内視鏡生検術の有用性および安全性を検討し、pitfallについて考察することである。【方法】対象は我々が最近5年間で経験した側脳室経由内視鏡生検術施行症例で、内訳は鞍上部の胚細胞腫瘍7例、頭蓋咽頭腫1例、毛様細胞性星細胞腫1例、多型神経膠芽腫2例、ランゲルハンス組織球症1例、悪性リンパ腫1例である。【結果】鞍上部胚細胞腫瘍、毛様細胞性星細胞腫、多型神経膠芽腫、悪性リンパ腫では全例でMonro孔経由の内視鏡的生検術により確定診断が得られ、明らかな周術期合併症を認めなかった。頭蓋咽頭腫症例と、ランゲルハンス組織球症の症例においては、MRIで第3脳室底の脳室上衣直下に腫瘍が存在しているように思われたが、Monro孔経由の内視鏡的生検術で得られた組織には腫瘍組織が含まれていなかったため確定診断が得られず開頭による生検術を必要とした。脳室拡大の無い症例では側脳室前角に内視鏡を導入する際にナビゲーションシステムが有用であった。【結論】第3脳室近傍腫瘍に対する内視鏡的生検術は有用性安全性ともに確立されたものであるが上述の如く確定診断が得にくい場合がある。術前の画像評価、臨床経過などを総合的に判断しどのような経路で生検術を行うか慎重に検討する必要があると考える。

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