第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

前の演題

第2日目、12月5日(土)A 会場(3階 メインホール) 15:30〜16:45

パネルディスカッション 3: 内視鏡的腫瘍生検術の有用性と診断率向上に対する工夫

座長: 山田和雄、峯浦一喜

2A-PD3-8

当院におけるnavigation systemを用いた内視鏡下脳実質内腫瘍生検術の経験
Neuroendoscopic cerebral parenchymal tumor biopsy guided by neuronavigation

青木恒介 (AOKI Kosuke)、高須俊太郎、波多野範和、小島隆生、辻内高士、椎名 諭、新帯一憲、関 行雄

名古屋第二赤十字病院 脳神経外科

【目的】現在、開頭腫瘍摘出術が困難な脳実質内腫瘍に対しては、主に定位的手術による生検術が行われている。今回我々は脳実質内腫瘍に対しnavigation systemを用いた内視鏡下脳腫瘍生検術を行い、有用であったので報告する。【対象】2009年4月から7月までに当院で脳実質内腫瘍と診断された患者5例に対し、navigation systemを用いて内視鏡下脳腫瘍生検術を施行した。男性4例、女性1例。平均年齢は58.2歳(36〜75歳)。腫瘍病変の局在は、後頭葉2例、前頭葉1例、尾状核1例、視床1例であった。【結果】穿刺部位及びtrajectoryの決定は、Stryker社製のnavigation pointerをOlympus社のEndoarm®に固定をして行った。navigation imageを参考に透明シースを脳腫瘍内に挿入した。硬性鏡にて脳腫瘍の性状を観察し、navigation pointerにて腫瘍であることを確認した上で、鉗子にて生検を行った。出血があった場合には血腫除去術と同様、内視鏡下に吸引管と電気メスを用いた凝固操作にて止血を行った。組織診断は、primary central nerve system lymphomaが4例、diffuse astrocytomaが1例、anaplastic astrocytomaが1例であった。1例にて腫瘍生検の際、動脈性の出血が認められたが、内視鏡下に止血が行えた。その他に大きな合併症は認めなかった。【考察・結語】脳実質内腫瘍に対するnavigation systemを用いた神経内視鏡下脳腫瘍生検術は、直視下及びnavigation imageにて腫瘍をリアルタイムで確認できるため、腫瘍組織を確実に摘出できる。また腫瘍摘出時に出血がおこっても、確実な止血操作が行えることで、低侵襲で安全な手術を可能にするものであった。navigation pointerを用いる際に、位置決めがフリーハンドとなってしまうことが問題と考えられたが、navigation pointerをEndoarm®に固定することで、良好な穿刺部位およびtrajectoryの決定が行えた。

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