第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第2日目、12月5日(土)A 会場(3階 メインホール) 13:00〜14:10

シンポジウム 4: 内視鏡支援顕微鏡手術

座長: 佐野公俊、伊達 勲

2A-S4-4

下垂体および近傍腫瘍に対する神経内視鏡支援下開頭腫瘍摘出術
Endoscope-assisted transcranial surgery for pituitary and parasellar lesion tumors

天野耕作 (AMANO Kosaku)、川俣貴一 1、藍原康雄、久保長生、岡田芳和、堀 智勝 2

東京女子医科大学 脳神経外科、東京女子医科大学八千代医療センター 脳神経外科 1、森山記念病院 脳神経外科 2

【はじめに】頭蓋内深部に位置する下垂体および近傍腫瘍に対しては、経鼻的経蝶形骨洞腫瘍摘出術(TSS)、Anterior interhemispheric approach(AIH)、fronto-temporal approachなどの開頭術を用いて腫瘍を摘出している。腫瘍の主座、進展状況、周囲構造との位置関係、症状などを吟味してどのアプローチを採用するかを決定するが、それぞれのアプローチに一長一短があり、時に二期的に、あるいは二つのアプローチを組み合わせて手術を行うこともある。今回我々は顕微鏡下開頭腫瘍摘出術の際に神経内視鏡を併用することによって、より安全、確実に腫瘍を摘出することができたので、その手技・工夫を実例をもって供覧し、合わせて治療成績を報告する。【対象】1998年8月から2009年7月までに開頭腫瘍摘出術を行った下垂体および近傍腫瘍176手術例。内訳は頭蓋咽頭腫65件、髄膜腫33件、下垂体腺腫27件、視神経膠腫23件、胚細胞性腫瘍8件、類皮腫4件、脊索腫3件、その他13件。年齢は11ヶ月〜79歳(平均35.5歳)、男女比は90:86。【方法】顕微鏡下に腫瘍の大部分を摘出した後、内視鏡(Endo-arm:OLYMPUS)を用いてblind side(chiasm caudal side,トルコ鞍内、第三脳室側方・後方など)の確認、残存腫瘍の追加摘出を行った。【結果】全摘出率の指標として好例である頭蓋咽頭腫の内視鏡支援下AIH approachによる腫瘍全摘出率は75%であった。【結論】従来二期的に、あるいは複合的アプローチで手術を行っていた下垂体および近傍腫瘍に対して、神経内視鏡を併用することによって安全確実に腫瘍摘出率の向上が可能であった。今後も深部操作、内視鏡下操作に対応した器具を開発することにより、治療成績はさらに向上するものと考えられる。

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