第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第2日目、12月5日(土)A 会場(3階 メインホール) 13:00〜14:10

シンポジウム 4: 内視鏡支援顕微鏡手術

座長: 佐野公俊、伊達 勲

2A-S4-6

頭蓋咽頭腫に対する神経内視鏡を併用した摘出術
Secure removal of cystic craniopharyngioma with combination of supplementary removal using neuroendoscope

高野昌平 (KOHNO Shohei)、岩田真治、大上史朗、鄭 菜里、久門良明、大西丘倫

愛媛大学医学部 脳神経外科

(はじめに)頭蓋咽頭腫は手術により可能な限り摘出することが望ましい腫瘍であるが、第3脳室内に嚢胞を持つ場合は、顕微鏡下手術のみでは嚢胞壁の完全な摘出は困難なことが多く、また視床下部などの損傷による合併症を起こしやすい。今回、第3脳室内の嚢胞に対して、神経内視鏡を併用して安全に摘出し得た症例を経験したので報告する。(症例)30歳女性。頭痛、嘔吐を主訴に救急病院を受診。頭部単純CTにて、鞍上部から第3脳室にかけて嚢胞性病変を認め、水頭症を合併していた。治療目的のため翌日当院へ救急搬送された。当院の頭部CT、MRIにて視交叉の右下に結節状の石灰化を伴った腫瘍性病変を認め、鞍上部から第3脳室にかけて嚢胞を伴い、また、モンロー孔での髄液通過障害のため水頭症を呈していた。緊急に脳室ドレナージ術を行い、1週間後に開頭腫瘍摘出術を施行した。手術はinterhemispheric approachにて行い、同時に脳室ドレナージ刺入部より硬性鏡を挿入し、第3脳室内より嚢胞壁が摘出できているか確認しながら行った。顕微鏡による摘出終了後に軟性鏡を第3脳室内に挿入したところ、後方部分に嚢胞壁の残存を認め内視鏡下に摘出した。術後一過性に尿崩症を来したが徐々に改善し、ホルモンの補充は不要であった。視交叉の下面に腫瘍が残存したため、現在放射線治療を行っている。(結論)神経内視鏡を併用することで、顕微鏡で死角となる部分の観察ができ、残存した嚢胞壁の追加切除も可能であり、より安全な手術ができた。

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