第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第2日目、12月5日(土)A 会場(3階 メインホール) 14:10〜15:30

シンポジウム 5: 内視鏡手術は顕微鏡手術を凌駕したか: 脳出血

座長: 重森 稔、鈴木倫保

2A-S5-3

被殻出血に対する内視鏡手術の有用性 ー当院における現状と今後の展望ー
Retrospective analysis of effects in treated with endoscopic hematoma evacuation of a putaminal hemorrhage

横須賀公彦 (YOKOSUKA Kimihiko)、平野一宏、藤原敏孝、戸井宏行、松崎和仁、松原俊二、鈴木康夫、宇野昌明

川崎医科大学 脳神経外科

 被殻出血に対する内視鏡手術は有用であるとする報告は多く、当院においても2006年1月から脳内出血に対し積極的に内視鏡下手術を行ってきた。1987年から2009年6月までに287例の脳内出血に対し外科的治療を行い、このうち被殻出血例(混合型も含む)でチャートレビューできた112例について検討した。開頭術30例、内視鏡手術48例、CT定位手術33例で、2006年からは内視鏡手術を第一選択とした。機能予後については1ヶ月後のNIHSSと転院時のmRSで評価した。結果は、CT定位手術においては血腫除去率は低く(血腫除去率61.1% 、3例は再出血)、ドレナージ期間も長期であり、再出血率も高かった( 内視鏡手術0%、開頭術3.3%、CT定位手術9.1% )。開頭術においては、手術時間、入院期間は長く、瞳孔不同をきたした大きな血腫の症例においても内視鏡手術と比較し予後に差は認めなかった。内視鏡手術においては、再出血症例は無く、手術時間も短く、他の手術方法と比べ機能予後に差は認めなかった。以上より、内視鏡手術はCT定位手術よりも安全かつ正確な手術が行え、重篤な出血例に対しても開頭術に劣らないと考えられ、被殻出血に対する外科的治療の第一選択となりえると考えられる。
 今後の展望の一つとして、より低侵襲で安全な手術手技の確立が挙げられ、手術方法は施設によって異なっているのが現状である。当院では、被殻出血に対してはフリーハンドテクニックを使用しており、現在まで12例に行っているが、いずれも良好な結果を得ているので報告する。

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