第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第2日目、12月5日(土)A 会場(3階 メインホール) 14:10〜15:30

シンポジウム 5: 内視鏡手術は顕微鏡手術を凌駕したか: 脳出血

座長: 重森 稔、鈴木倫保

2A-S5-5

高血圧性脳出血に対する内視鏡下血腫除去術 〜良好な結果を得るための手術手技、および周術期管理〜
Eidoscopic Hematoma Removal

渡邉 督 (WATANABE Tadashi)、安藤 等、粕谷泰道、伊藤英治、佐藤 拓、佐久間 潤、齋藤 清

福島県立医科大学 脳神経外科

脳血管異常を伴わない脳内出血性病変に対し、ほぼ全例シースを介した内視鏡手術を行っている。手術時間の短縮、低侵襲性は開頭術に比べ明らかに優れており、従来の開頭血腫除去術に置き換わる術式と考えている。これまで167例の手術を経験し、8例(4.8%)の術後出血があるが、最近100例では術後出血1例のみであった。最近100例ではほぼ全例90%以上の摘出率で、手術手技の安定とともに摘出率は安定し、術後出血例も減少している。現在術者が行っている手術手技、術前検査、周術期管理について報告する。
脳内血腫の手術適応は従来の開頭術と変わらず、血腫量の上限はない。脳室内血腫は血腫そのものによる脳室拡大、急性水頭症を伴う例に施行する。術前3DCTを行い脳血管異常の有無を確認する。
バーホールはシース角度の自由度を保つため通常より拡大し1.5cm程度にする。外径10mmの透明シースを用い、4mmの0度の硬性鏡を片手に持ち、もう一方は吸引管を持ち、シースの方向を適宜変えながら、血腫吸引除去を行う。モノポーラに接続した絶縁吸引管をフットスイッチでコントロールし止血を行う。脳内血腫では血腫吸引除去後、血腫腔を確認し、原因血管がわかれば凝固処理する。洗浄液内で空洞を観察できれば止血はほぼ完成しているので終了する。しばしば遭遇する吸引困難な血腫の対処、止血のテクニックについても言及する。一方脳室内血腫に対しては、血腫量の多い側脳室からアプローチし、前角部分を硬性鏡で除去し、第3脳室以下を軟性鏡で除去する。軟性鏡の先端を血腫内に固定し、鉗子孔からシリンジで用手吸引する。必要に応じて脳室ドレナージを留置する。閉創時にはリン酸カルシウムペーストで、隙間なく骨形成し、骨膜縫合を行い、術後の髄液漏を防止する。術前後は収縮期血圧150mmHg以下にコントロールする。

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