第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

次の演題

第2日目、12月5日(土)B 会場(2階 203, 204) 8:30〜9:10

一般口演 2: 嚢胞性病変

座長: 西山健一

2B-O2-1

内視鏡支援顕微鏡手術が奏功した睡眠時無呼吸症候群にて発見された巨大コロイド嚢胞
Large colloid cyst with sleep apnea treated by microsurgey assisted with endoscope

森内秀祐 (MORIUCHI Shusuke)、埜中正博 1、馬場庸平 1、伊藤 守、種子田 護、吉峰俊樹 2

りんくう総合医療センター・市立泉佐野病院 脳神経外科、国立病院機構 大阪医療センター 脳神経外科 1、大阪大学 医学部 脳神経外科 2

最大径5cm大の第三脳室内コロイド嚢胞において、吸引困難なほど粘張の強い内容物を顕微鏡支援内視鏡手術にて、腫瘍鑷子にて脳室内に漏らさず、全摘出。嚢胞壁生検を行い、術後、経過良好となった症例を経験したので報告する。症例:47歳男性。数ヶ月前より睡眠時無呼吸症候群にてCPAP療法を施行していた。画像精査にて第三脳室内の嚢胞性腫瘤を偶然発見された。内溶液はT1: high intensity, T2: low intensity, Diffusion weighted image: low intensity, 嚢胞壁にcontrast enhancement効果は認めず。著明な脳室拡大を認めた。うっ血乳頭は認めず。症状は緩徐ではあったが、進行性であったため、突然の急性水頭症を防止するため、嚢胞の開放を計画。内溶液が蛋白濃度が高いことが予想され、術後化学性髄膜炎回避のため、顕微鏡支援内視鏡手術とした。 まず右前頭部に2cm径の開窓にてまず内視鏡にてアプローチ、モンロー孔が腫瘤でほとんど閉塞していること、中隔静脈、内大脳静脈、脳弓を確認。次に顕微鏡下に、のう胞内容液を穿刺吸引するも不能。嚢胞壁を5mm径切開し、黄色内容を腫瘍鑷子にてpiece by pieceに摘出。内部を生食にて十分洗浄。のう胞壁を生検。退院時、睡眠時無呼吸症候群は消失。MRI上、嚢胞および脳室サイズは著明縮小。再発を認めず。組織診断はCytokeratin, EMA陽性のコロイド嚢胞。コロイドのう胞の場合、開窓術でも十分にコントロール可能である報告は散見され、当症例も、内視鏡支援顕微鏡手術にて良好な結果を得た。現在、未だ術後1年であるが、経過は良好である。

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