第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第2日目、12月5日(土)B 会場(2階 203, 204) 8:30〜9:10

一般口演 2: 嚢胞性病変

座長: 西山健一

2B-O2-2

Transcavum interforniceal approach にて摘出したコロイド嚢胞の1例
A case of colloid cyst removed by the transcavum interforniceal approach

林 康彦 (HAYASHI Yasuhiko)、喜多大輔、中田光俊、長谷川貴之、林 裕、濱田潤一郎

金沢大学 医学部 脳神経外科

【目的】症候性のコロイド嚢胞はほとんどの例で閉塞性水頭症を伴うため、神経内視鏡でアプローチする際には拡大したモンロー孔を経由することになる。しかしコロイド嚢胞は稀にseptum pellucidum内のmidline cyst内に存在するが、この場合にはモンロー孔は狭小化するためアプローチには検討が必要である。【症例】60歳男性。半年前から物忘れを自覚、それが徐々に進行していたために当科を受診した。脳神経症状や麻痺等は認めなかったが、HDS-R19点、MMSE20点であった。MRIでは、直径が20mm大で、T1WIにて等信号、T2WIとFLAIRにて高信号で造影を受けない嚢胞性病変を拡大したseptum pellucidum内のmidline cyst内に認めた。また両側の側脳室も拡大していた。右側脳室前角を穿刺して硬性鏡(Oi Handy Pro)を進入させた。モンロー孔は狭小化していた。septum pellucidumの嚢胞壁を開窓してその底部にはまり込んだ嚢胞を確認して内容を穿刺吸引して周囲と嚢胞壁との間を剥離した。内大脳静脈に嚢胞壁は癒着し、剥離は不可能であった。嚢胞壁を可及的に削除して第3脳室底から中脳水道までの髄液路を再建した。術後MRIにて嚢胞壁の残存はわずかに認めるたが水頭症は改善していた。退院時のHDS-R23点、MMSE26点と改善を認めた。【考察】閉塞性水頭症を伴うコロイド嚢胞に対するアプローチでは拡大したモンロー孔を経由することが一般的であるが、脳弓間に存在するmid line cystを伴う際にはその嚢胞壁を開放することで通常は死角となる第3脳室の天井部を上方から直視下に置くことが可能であった。【結論】内視鏡下のTranscavum interforniceal approachにて安全なアプローチが可能であったコロイド嚢胞の1例を報告した。

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