第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第2日目、12月5日(土)B 会場(2階 203, 204) 8:30〜9:10

一般口演 2: 嚢胞性病変

座長: 西山健一

2B-O2-4

脳室内原発嚢胞性病変に対する神経内視鏡手術 ー自検例の検討ー
Neuroendoscopic surgery for intraventricular cyst

中原邦晶 (NAKAHARA Kuniaki)、師田信人、井原 哲 2、荒木 尚、辻本真範、岡秀宏 1

国立成育医療センター 脳神経外科、北里大学 脳神経外科 1、筑波大学 臨床医学系 脳神経外科 2

(はじめに)原発性頭蓋内嚢胞に対する神経内視鏡治療の有効性が数多く報告されている。我々は脳室内原発嚢胞性病変に対し神経内視鏡手術を第一選択としており、その有用性について検討した。(対象)2002年4月より2008年12月までの期間、国立成育医療センターで施行した神経内視鏡手術は137件であった。この内、治療を目的とした手術102件の中で腫瘍性、鞍上部、感染性疾患に合併した嚢胞性病変を除外した脳室内嚢胞性病変の6例—7件を対象とした。右側脳室が4例、第3脳室が1例、第3脳室から両側側脳室に存在するもの1例であった。(結果)男児4例、女児2例。年齢は生後3日から3歳2か月であった。手術は後角穿刺4件、前角穿刺3件で内視鏡下に嚢胞壁を確認し、症例により生検鉗子、PAL-1、電気凝固子(ME-2)で穿孔し十分な開窓を行った。嚢胞内観察後、可能な症例では嚢胞壁遠位部開窓を追加した。内視鏡操作終了後、可及的に硬膜を縫合再建し、バルホール上の骨膜を縫合した。嚢胞壁の病理学的所見は、くも膜嚢胞3例、脈絡叢嚢胞2例、Neuroglial cyst1例であった。術中3件で穿孔時に嚢胞壁から出血を認めたが、2件は十分な洗浄により、1件はバルーンによる圧迫で止血された。術後、2件で皮下液の貯留を認めたが髄液漏、髄膜炎の合併は経験していない。(考察)脳室内原発嚢胞性病変の治療法は近年、内視鏡的嚢胞開窓術の報告が増えている。内視鏡で治療可能であった自験例は全例で嚢胞は縮小し、術後、嚢胞に対するシャント術を必要とするものはなかった。(結語)脳室内原発嚢胞性病変の治療は神経内視鏡的開窓術が第一選択と考えられた。

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