第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第2日目、12月5日(土)B 会場(2階 203, 204) 8:30〜9:10

一般口演 2: 嚢胞性病変

座長: 西山健一

2B-O2-5

嚢胞性頭蓋咽頭腫に対する低侵襲治療: 内視鏡生検/定位的放射線治療
Endoscopic biopsy following stereotactic radiotherapy for cystic craniopharyngioma

阿久津博義 (AKUTSU Hiroyoshi)、高野晋吾、丹野翔五、坪井康次、松村 明

筑波大学 臨床医学系 脳神経外科

【目的】嚢胞性頭蓋咽頭腫は再発率が高く治療が難しい。内視鏡生検と定位放射線治療を組み合わせた低侵襲治療の効果を判定する。
【対象・方法】2004年から2008年までに経験した水頭症を伴う第3脳室内嚢胞性頭蓋咽頭腫の5例で、年齢は42〜69歳(平均54歳)、男3、女2例であった。内視鏡による嚢胞の開窓、生検、洗浄を行い、嚢胞内にommayaバルブを留置した。内視鏡手術後、平均2週間で定位的放射線治療(50.4Gy/ 28 fraction)が開始された。
【結果】全例組織診断が得られ、内視鏡術後嚢胞は50%以上縮小し、内容液は髄液様となり、水頭症は直後より改善した。観察期間は9〜65ヶ月(平均25ヶ月)で、嚢胞の再発はなく、充実成分の縮小がみられた。視力・視野障害、視床下部症状は照射後に悪化は見られていない。下垂体前葉ホルモン補充はコートリルを3例で、チラージンを2例で行っているが、いずれも術前より機能低下が見られた症例である。
【結語】観察期間は短いが、嚢胞性頭蓋咽頭腫に対する内視鏡生検+定位的放射線照射は低侵襲かつ増殖抑制に有効な治療である。

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