第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第2日目、12月5日(土)B 会場(2階 203, 204) 9:10〜10:00

一般口演 3: 脊髄・脊椎

座長: 水野順一

2B-O3-1

筒型開創器を用いた腰椎椎間板ヘルニアの外科治療
Surgical treatment of the herniated nucleus pulposus in the lumbar spine using tube retractor.

平野仁崇 (HIRANO Yoshitaka)、水野順一、渡邉貞義、沼澤真一、松島忠夫、西野晶子、渡邉一夫

総合南東北病院 脊椎脊髄疾患診断治療センター

【目的】腰椎椎間板ヘルニアに対しては近年tube retractorを用いた低侵襲手術が広く行われるようになってきている.Tube retractorは元来内視鏡手術用の器具であるが,顕微鏡手術用に改変された器具も広く普及している.当施設では2008年10月から顕微鏡手術用の器具を導入しており,短期間の治療成績につき報告する.【対象】当施設では2008年1月から2009年6月までの18ヵ月間に228例の脊椎・脊髄手術を実施し,そのうち114例が腰椎変性疾患に対する治療であった.114例中8例の腰椎椎間板ヘルニア患者においてtube retractorを用いて顕微鏡下手術を行った.8例中6例では18mm径のtube retractor (METRx-MD: メドトロニック・ソファモア・ダネック社)を用い,肥満体型の1例とヘルニア塊が巨大であった1例では,直径が大きく(22mm),先端が開大するQuadrant (メドトロニック・ソファモア・ダネック社)を用いた.【結果】罹患椎間はL5/S1が4例,L4/5が3例,L5/6が1例であった.術創はMETRx-MD使用例で2cm,Quadrant使用例で3cmであった.手術時間は83〜139分(平均118.5分)で,通常の顕微鏡下手術と特に変化はなかった.出血量はごく少量のためほぼ全例で計測困難であった.術後経過は全例良好で,術後在院日数は7〜15日(平均9.5日)であり,他の脊椎変性疾患と同様であった.Tube retractorを使用したことに関連した合併症は認められなかった.【結論】METRx-MDによる手術の適応は現在のところ外側型の椎間板ヘルニアに限定した方がよいと考えられ,広範囲の骨切除を要する症例や中心型の椎間板ヘルニアに対しては,より広い術野が得られるQuadrantまたは従来型の開創器の方が適していると考えられた.Tube retractorによる手術ではinterlaminar spaceとisthmusとを混同しやすい場合があり,術中透視による操作部位確認を確実に行うことが特に重要と考えられた.

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