第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第2日目、12月5日(土)B 会場(2階 203, 204) 9:10〜10:00

一般口演 3: 脊髄・脊椎

座長: 水野順一

2B-O3-4

脊髄癒着性クモ膜炎に対する低侵襲剥離術に内視鏡観察を行った2症例
Endoscopic observation after arachnolysis for spinal arachnoid scarring -Two cases report-

中島慎治 (NAKASHIMA Shinji)、内門久明、服部剛典、重森 稔

久留米大学 医学部 脳神経外科

脊髄クモ膜炎後におこるクモ膜癒着により、嚢胞形成や髄液循環障害による脊髄圧迫、脊髄虚血、脊髄空洞形成が起こることがある。脊髄空洞を形成した場合は空洞開放やsyrinx-peritoneal(S-P)、syrinx-subarachnoid(S-S) shuntなどがあるが治療に難渋することが多い。空洞を形成する前段階であるarachnoid scarringには剥離術とクモ膜下腔のshunt (S-S bypass)術があるが、いずれも広範囲の椎弓切除が必要となることが多い。更にその効果も満足いかないことが多いのも事実である。今回クモ膜癒着部の頭尾側に片側椎弓切除によるクモ膜剥離術後にS-S bypassまで必要かの判断に内視鏡下に髄液動態と脊髄神経根の状態を観察した2症例を経験した。症例1;56歳、男性。5歳時に結核性髄膜炎の既往がある交通性全クモ膜癒着。症例2;53歳、男性。20歳時に交通外傷の既往がある頸胸椎(C5-T7)クモ膜嚢胞形成例。顕微鏡下髄液交通クモ膜剥離後に観察目的で使用した内視鏡はオリンパス製の硬性鏡30°で固定用Endoarmを併用した。内視鏡は顕微鏡の死角となる部位の観察が容易であり、本疾患の病態の理解と術式変更および追加の判断に有効な1ツールとなるものと思われる。

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