第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第2日目、12月5日(土)B 会場(2階 203, 204) 13:00〜14:00

一般口演 4: 機器・手技の工夫

座長: 辛 正廣、渡邉 督

2B-O4-7

内視鏡支援による脳室腹腔短絡術およびシャント修復術の治療成績
Clinical outcome of endoscope-assisted ventricular peritoneal shunting and shunt revision

香川尚己 (KAGAWA Naoki)、千葉泰良、圓尾知之、木下 学、沖田典子、山本福子、木嶋教行、橋本直哉、吉峰俊樹

大阪大学大学院 医学系研究科 脳神経外科

目的:水頭症に対する脳室腹腔短絡術において合併症を回避することは重要である。私どもは、脳室腹腔短絡術もしくはシャント修復術の際、内視鏡を使用しカテーテルの留置位置を工夫することにより、機能不全の回数を減じる試みを行っている。内視鏡支援による脳室腹腔短絡術およびシャント修復術に対する治療成績を報告する。対象:2006年1月から2009年7月までの間に当院で内視鏡支援下脳室腹腔短絡術および修復術にて治療した水頭症患者32例中(のべ治療回数55回)であった。手術時は軟性鏡と硬性鏡を準備して手術に臨んだ。初回手術例については、原則的に前角穿刺にて行い、内視鏡にて脳室内を観察し脈絡叢を避け第3脳室に脳室管を留置した。細隙様脳室で前角穿刺が困難な2例は後角穿刺で対応した。腹腔側は腹腔鏡にて癒着がないことを確認しチューブを挿入した。シャント機能不全にて来院した例は、全例で術前にシャント造影を行い、シャント閉塞部位を評価した。ナビゲーションシステムを5例に併用した。結果:現在のところ、内視鏡支援下脳室腹腔短絡術後に感染例はなく、1例のみ硬膜下水腫にて後日追加治療を要した。術後にシャント機能不全を呈した症例は認めていない(平均観察期間18か月)。シャント機能不全を発症し来院した9症例(内訳:先天性水頭症4 例、出血後水頭症2例、細隙様脳室1例、脳腫瘍に合併した水頭症2例)では、脳室内を観察することによって、脈絡叢および膜様物による閉塞などを確認出来た。十分に洗浄を行い血腫や膜様物を取り除く必要がある症例が存在した。3例で透明中隔や嚢胞壁の開窓を併用した。腹腔側は、創部を新しく設け癒着が強い部分を避けチューブを挿入した。術後新たな合併症およびシャント機能不全を認めていない。結語:内視鏡支援下脳室腹腔短絡術およびシャント修復術は、シャント機能不全を回避し得る可能性があった。

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