第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

前の演題 次の演題

第2日目、12月5日(土)B 会場(2階 203, 204) 14:00〜15:05

一般口演 5: 第三脳室底開窓術

座長: 島 克司、三木 保

2B-O5-3

第3脳室底開窓術の有効性・非有効性の検討
Availavility of endoscopic third ventriculostomy in hydrocephalus

山口竜一 (YAMAGUCHI Ryuichi)、栗田浩樹、丸山啓介、小林啓一、永根基雄、塩川芳昭

杏林大学 医学部 脳神経外科

【序文】第3脳室底開窓術は、主に非交通性水頭症で髄液吸収能が保たれ、第3脳室底の風船状拡張の所見があるものが良好な治療適応とされる。しかし交通性水頭症など髄液循環の低下した症例では、一度改善が得られても急性閉塞や慢性の水頭症が進行することがあり、治療効果が一定でないとされている。2007年9月より当院で施行した閉塞性水頭症以外の症例も含めた連続9例を対象に第3脳室底開窓術の有効性を比較検討した報告する。【対象】症例は男性3例、女性6例、平均年齢45.9歳、松果体部腫瘍による水頭症4例、脳出血脳室内穿破後の水頭症2例、くも膜下出血後の水頭症1例、小脳出血後の水頭症1例の計9例で、明らかな閉塞性水頭症は5例であった。それ以外は長期ドレナージによる感染が3例であった。【結果】開窓できたものは8例、解剖学的に開窓したが髄液の流出が得られなかったものが2例、開窓できなかったものが1例であった。開窓術による著効例は4例で、一時的効果を認めたものは2例、効果のなかったものが3例であった。慢性期に脳室−腹腔短絡術を行ったものは閉塞性水頭症例は2/5例、それ以外は2/4例であった。【考察】出血例や感染例では脳室壁の正常な解剖学的構造が変性しており、灰白隆起の開窓に際しリスクが高くなること、開窓に成功しても髄液の流出が得られないことがあることが判明した。しかし非交通性水頭症であっても、第3脳室底開窓術により感染の改善やドレナージからの離脱が得られ、根治的ではないにせよ一定の治療効果は得られると考えられた。

Home ご案内 日程表 プログラム 1日目 プログラム 2日目