第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

前の演題 次の演題

第2日目、12月5日(土)B 会場(2階 203, 204) 15:05〜16:15

一般口演 6: 経鼻的内視鏡手術

座長: 藤井清孝、栗栖 薫

2B-O6-4

鼻内視鏡下下垂体手術における超音波画像使用の試み 特にドップラーエコー併用の有用性
Ultrasonography image at pituitary gland surgery by endonasal sinus surgery

太田 康 (OTA Yasushi)、石川真実 1、加持春菜 1、草鹿 元 1、篠田宗次 1、金沢弘美、飯野ゆき子、市村恵一 2

自治医科大学 さいたま医療センター 耳鼻咽喉科、自治医科大学 さいたま医療センター 脳神経外科 1、自治医科大学 耳鼻咽喉科 2

当院においては下垂体手術に対して、脳神経外科、耳鼻咽喉科が協力し主に鼻内内視鏡を用いての手術を行っている。今回鼻内内視鏡下下垂体手術において超音波画像(ultrasonography:US)エコーの使用、特にドップラーエコーの併用を試みたので、その有用性について報告する。症例1は46歳女性。Rathke`s cleft cystの症例である。全身麻酔下に型どおり鼻内内視鏡を用いて蝶形骨洞まで開放、鼻中隔の一部も切除した。蝶形骨洞後壁の骨の一部を除去、トルコ鞍内に入り、硬膜を切開すると正常下垂体が存在した。中央でseparateしてcyst内に入ったところ、最初は液状の内容物が流出し、その後ゼリー状のものが吸引された。オリンパス社製のUSのプローべを開放したトルコ鞍内に挿入すると、ドップラーエコー画像にて頚動脈が描出された。症例2は59歳女性。右視力低下、右視野狭窄にて当院脳神経外科受診。下垂体腫瘍の診断で鼻内視鏡下下垂体手術を施行した。蝶形骨洞後壁の骨の一部を除去した。アロカ社製のUSのプローべを硬膜にあてると、左右頚動脈、脳底動脈、下垂体腫瘍が描出された。蝶形骨洞内に生理食塩水を満たすと、US画像はより明瞭になった。近年下垂体腫瘍における鼻内内視鏡での操作が普及してきており、鼻内内視鏡手術時のUSは頚動脈などの損傷の回避、腫瘍の進展範囲の把握などに有用であると思われた。特にドップラーエコー画像は動脈の描出に有用であった。また、US画像はon timeの情報が得られるため、今後鼻内内視鏡下の頭蓋底腫瘍手術などにも有用な手段になると考えられる。

Home ご案内 日程表 プログラム 1日目 プログラム 2日目