第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

次の演題

第2日目、12月5日(土)D 会場(3階 ホワイエ お城側) 10:50〜11:20

ムービーセッション 6: 第三脳室底開窓術

座長: 野中雄一郎

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LOVA に対する内視鏡手術の有用性の検討
A role of endoscopic surgery for Longstanding Overt Ventriculomegaly in Adults (LOVA)

中江卓郎 (NAKAE Takuro)、荒川芳輝、姜 裕 1、宮本 享

京都大学 医学研究科 脳神経外科、大野記念病院 脳神経外科 1

【背景】Longstanding Overt Ventriculomegaly in Adults (LOVA)は中脳水道狭窄を主体とする成人発症の水頭症である。今回、内視鏡手術が有効であったLOVAの高齢発症例と若年発症例について報告する。

【症例1】70歳女性。3年の間に徐々に進行する歩行障害と認知障害を訴えて来院。MRIにて側脳室から第3脳室に異常拡大を認めた。頭囲拡大とトルコ鞍の扁平化も認め、LOVAと診断した。第3脳室底開窓術を施行し、術後1週間後から症状の改善を認め、独歩退院した。

【症例2】19歳女性。主訴は頭痛。3ヵ月前から頭痛が出現、目のちかちかする感じがありMRIでは四丘体槽くも膜嚢胞による非交通性水頭症と考えられた。嚢胞を開放するため内視鏡手術を施行したが、術中所見で開放型くも膜嚢胞、中脳水道狭窄によるLOVAと診断された。しかし、第3脳室底が狭小化しており第3脳室底の開窓は困難と判断し、脳室ドレナージによる脳圧管理とした。1週間の経過で第3脳室底の挙上、拡大を認め、再度内視鏡手術を行い、第3脳室底に開窓した。術後には症状軽快し、独歩退院となった。

【結論】2症例のLOVAは、第3脳室底開窓術が有効であった。第3脳室底の狭小化を伴う症例では、脳室ドレナージによる脳圧管理を併用した2期的内視鏡手術が有効であることが示唆された。

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