第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第2日目、12月5日(土)E 会場(3階 ホワイエ ANA 側) 10:50〜11:15

ムービーセッション 8: 感染

座長: 渡部剛也

2E-Mov8-3

Monro孔の線維性閉塞による一側性水頭症に対して透明中隔開窓術を行った1例
A case of membranous isolated lateral ventricle treated by septostomy

野下展生 (NOSHITA Nobuo)、高橋俊栄、遠藤英徳、大沢伸一郎、金子宇一、石原正一郎 1

さいたま赤十字病院 脳神経外科、埼玉医科大学 国際医療センター 脳神経外科 1

Monro孔の線維性閉塞による一側性水頭症に対し、神経内視鏡を用いて透明中隔開窓術を行った1例を経験したので報告する。【症例】69歳男性。既往歴としては数年前の心筋梗塞。また3ヶ月前に肝膿瘍から敗血症となり、内科で治療歴がある。2週間前からの歩行障害、尿失禁、自発性の低下を主訴に来院。頭部CTにて右側脳室の拡大を認めたため、精査、加療目的にて入院。頭部MRIでは右側脳室が一側性に拡大しており、左側側脳室および第三脳室の拡大を認めないことより、右Monro孔レベルでの閉塞が疑われた。脳室内の観察と髄液交通路の再建を目的に神経内視鏡下に透明中隔開窓術を施行した。脳室内は右側脳室前角から右Monro孔にかけて線維様の白色索状物が存在しており、右Monro孔を閉塞していた。透明中隔開窓術を施し、白色索状物を生検したが、病理所見ではgranulationのみで特異的所見は認めなかった。術後CTでは右側脳室は縮小し、水頭症症状も改善した。【考察】 水頭症に先行するエピソードとして肝膿瘍/敗血症があり、脳室壁の所見からは感染後の炎症性変化によるMonro孔閉塞の可能性が示唆された。このような一側性の水頭症において侵襲の少ないone burr holeで治療が可能な神経内視鏡治療は非常に有用であった。

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