第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第2日目、12月5日(土)E 会場(3階 ホワイエ ANA 側) 10:50〜11:15

ムービーセッション 8: 感染

座長: 渡部剛也

2E-Mov8-4

治療に難渋した中脳水道狭窄症の一例
A difficult case of aquedactal stenosis

中久木卓也 (NAKAKUKI Takuya)、塚原徹也、姜 裕 1、宮腰明典

国立病院機構 京都医療センター 脳神経外科、大野記念病院 脳神経外科 1

症例は29歳男性、3年前に他院にて施行されたCTにて脳室拡大指摘されていたが症状がないため経過観察されていた。2008年4月より頭痛の増強があり同6月に当科紹介となった。両側脳室、第三脳室拡大を認め中脳水道の狭窄によるものと考えられた。7月に内視鏡にて第三脳室開窓術(ETV)行った。術中所見としては中脳水道が膜様構造物にて狭窄しており明らかな腫瘍性病変などはなくこれを開窓した。術後脳室の縮小と症状の改善が得られたが手術2週間後に頭痛の増強を認めCT上も術前と同程度に脳室の拡大を認めた。この時点で再度ETV行うことも考慮したが初回手術で早期の再発があり、脳室腹腔短絡術(VPシャント)を行った。しかしその後感染と閉塞を繰り返し3回再建したが11月にシャント感染による髄膜炎があり意識障害生じてその後遷延した。抗生剤投与、ドレナージを行い髄膜炎が改善してから2009年1月に2回目のETVを行った。前回開窓部位は閉塞しておりこれを再度十分開窓し術後も脳室ドレナージを留置し徐々に排出を減らして症状の悪化がないことを確認してドレナージを抜去した。その後再発なく徐々に意識障害も改善しリハビリ治療を行っている。中脳水道狭窄症に対する治療法としてはETVが第一選択と考えられるが再発時の治療をどうするという点とシャント機能不全、感染後にETVを行うことに関しては意見が分かれると思われる。今回の症例では治療に難渋しいくつか問題点があると思われるが若干の文献的考察を加え報告する。

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