第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

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第2日目、12月5日(土)E 会場(3階 ホワイエ ANA 側) 11:15〜11:55

ムービーセッション 9: 機器の工夫

座長: 小野成紀

2E-Mov9-4

Neuronavigation を併用した内視鏡生検術を行った Germinoma の1例
A case of neuroendoscopic biopsy for germinoma using neuronavigation

及川光照 (OIKAWA Mitsuteru)、安斉公雄、福井崇人、佐藤憲市、中村博彦

中村記念病院 脳神経外科

(はじめに)Neuronavigationと神経内視鏡を併用し、直視下に腫瘍組織を採取することで術中に診断に至り、術後早期に治療を開始できたGerminomaの一例を報告する。(症例)27歳男性。半年前からの食欲不振、体重減少を主訴に近医内科より当院紹介。当院受診時、意識障害、麻痺などは認めず、嘔気、失禁、尿崩症を認め、頭部造影MRIにて鞍上部から脳梁にそって両側前頭葉皮質下、松果体までに及ぶ、造影効果のある病変を認めた。左前頭葉皮質下部をtargetとし、Neuronavigation下にpeel away sheathを留置し、硬性鏡下に周囲脳と色調の異なる組織を採取した。腫瘍組織は易出血性であったが、直視下に凝固止血が可能であった。術中迅速診断、確定病理診断ともにgerminomaであった。術後合併症はなく、早期に化学療法、放射線治療を施行し、病変は著明に縮小し、現在ほぼ寛解状態にある。(考察)従来の定位脳手術装置を用いた腫瘍生検術は低侵襲ではあるが、有効な標本が採取できず術中の迅速病理診断に正確性を欠き、治療が遅れる場合がある。内視鏡下に充分量の腫瘍組織を採取し、術中に確実な迅速診断を得るために本法は有用性が高いと考える。(結語)脳室近傍腫瘍に対し、Neuronavigationと内視鏡を併用した本手術は、有効な標本採取と確実な止血処置が可能で、非常に有用であった。

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