第16回日本神経内視鏡学会 抄録
The 16th Annual Meeting of the Japanese Society for Neuroendoscopy

前の演題

第2日目、12月5日(土)E 会場(3階 ホワイエ ANA 側) 11:15〜11:55

ムービーセッション 9: 機器の工夫

座長: 小野成紀

2E-Mov9-6

非交通性水頭症に対する神経内視鏡下 septostomy におけるさまざまな工夫
Endoscopic septostomy on obstructive hydrocephalus

安原隆雄 (YASUHARA Takao)、小野成紀、黒住和彦、市川智継、伊達 勲

岡山大学大学院 脳神経外科

 脳室近傍に発生する脳腫瘍や脳室内多房性隔壁を有する症例において、Monro孔の閉塞などにより水頭症を呈することがしばしば経験される。このような症例では脳室-腹腔シャント術を施行しても、膜様構造物による脳室の不完全な縮小や片側脳室の拡大などにより、シャントがうまく機能しないことも多い。我々はこのような症例に対して、脳室-腹腔シャント術やOmmaya Reservoir 留置術に加えてseptostomyを施行することにより、簡便にシャントなどの機能を維持するよう心がけている。より安全確実にseptostomyを行うための工夫としては、1.軟性鏡・硬性鏡を場面場面でうまく使い分けること、2.術前画像診断を十分に行っておき穿孔する部位を予め想定しておくこと、3.ナビゲーションシステムを利用しorientationの理解に役立てること などが挙げられる。 代表症例として、小脳失調と認知症の進行で発症した、Monro孔近傍正中部を含めた脳内多発性病変を有する脳原発悪性リンパ腫症例(78歳男性)を提示する。本症例に対して神経内視鏡による腫瘍生検、septostomy、ならびにOmmaya Reservoir 留置術を施行した。生検後に硬性鏡単独でseptostomyを企図したが、透明中隔の後下方で一度腫瘍内に迷入した。そこでStealth Suretrakを用いて穿孔部位を探索することにより、確実に静脈を避け、適切な位置にseptostomyを施行することができた。引き続き化学療法を施行し腫瘍縮小が得られているが、今後腫瘍増大が生じても安全に対処できると考えられる。 脳室近傍部腫瘍に対する神経内視鏡を用いた生検術や第3脳室開窓術に際して、septostomyは検討されるべきオプションと考えられる。

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