第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

次の演題

第1日目、6月4日(金)B 会場(2階 203, 204)8:20〜9:05

一般口演 1: 水頭症 1

座長: 青木信彦、山内康雄

O1-1

低出生体重児脳室内出血に対するウロキナーゼ線溶療法
Intraventricular urokinase therapy for low birth weight infants with IVH

朴 永銖 (PARK Young-soo)1、新居育世 2、釜本智之 2、西久保敏也 2、高橋幸博 2、輪島大介 1、田村健太郎 1、弘中康雄 1、本山 靖 1、中瀬裕之 1

奈良県立医科大学 脳神経外科 1、奈良県立医科大学附属病院 総合周産期母子医療センター 新生児集中治療部門 2

【はじめに】我々は低出生体重児に発症した脳室内出血後水頭症に対して、PIカテーテルを用いた脳室ドレナージ(EVD)管理を積極的に行っている。とりわけ脳実質内に大きな血腫を生じている最重症IVH4度に対してはウロキナーゼ(UK)をカテーテルより注入し、早期よりの血腫溶解を試みてきた。本治療を4症例に施行し良好な治療経過を得ることが出来たので報告する。【対象】4症例の在胎週数は、25週2日、25週5日、26週3日、33週0日、出生時体重は、536g、818g、978g、1582g。IVH4度の発症は、日齢1:1例、日齢2:3例であり、出生後早期に生じていた。全例が全身痙攣を生じており、一例は両側の瞳孔が散大した状態で紹介となった。【結果】EVDの挿入時期は、日齢2:1例、日齢4:1例、日齢16:1例、日齢19:1例となっており、可及的早期にEVDを留置することを原則としたが、DICや敗血症等の全身状態により影響を受けた。UKの投与は、一回脳室内投与量を6000IUとして、投与回数は3時間〜6時間毎とした。持続期間は、排出される髄液の性状とエコー所見をもとに判断し、平均6.75日(5〜10日)間継続した。UK投与期間中は2回/日USで出血の増大の有無を確認したが、再出血の合併はゼロであった。また長期EVD管理による感染も生じなかった。最終的に1例でV-P シャントが必要となったが、残り3例はシャントフリーな状態で水頭症が軽快し、十分な脳実質の獲得も可能となった。【結論】低出生体重児脳室内出血後水頭症の管理は非常に困難なであるが、UKの脳室内投与により、凝血塊を溶解し、fibrin debrisを積極的に取り除くことにより、癒着性クモ膜炎の発生を軽減させ、シャントフリーな理想的な状態まで達成できる可能性が示唆された。

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