第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

前の演題 次の演題

第1日目、6月4日(金)B 会場(2階 203, 204)8:20〜9:05

一般口演 1: 水頭症 1

座長: 青木信彦、山内康雄

O1-2

NICUにおける水頭症管理 -PIカテーテルによる脳室ドレナージの有用性-
Management of new born hydrocephalus in NICU -Efficacy of ventricular drainage by PI catheter-

朴 永銖 (PARK Young-soo) 1、新居育世 2、釜本智之 2、西久保敏也 2、高橋幸博 2、新 靖史 3、板東由香 4、弘中康雄 1、本山 靖 1、中瀬裕之 1

奈良県立医科大学 脳神経外科 1、奈良県立医科大学附属病院 総合周産期母子医療センター 新生児治療部門 2、奈良県立奈良病院 脳神経外科 3、奈良県立奈良病院 NICU 4

【目的】新生児水頭症でV-Pシャント手術が困難な場合、リザーバー留置による管理が多くの施設で行われている。我々はNICUにて手術が可能なPIカテーテルを用いた脳室ドレナージ(EVD)管理を積極的に行っている。ドレナージ管理の実際ならびにその有用性について報告する。【対象・方法】2004年8月〜2010年2月までに、NICUにてEVD管理を行った12例(3症例では2回施行)。原則、PIカテーテル(24G,0.63mm)を用いたが、脳室内血腫量が非常に多い症例に対しては、シラスコン脳室カテーテルを1例に例外的に使用した。基礎疾患は、IVHgrade4:8例(超低出生体重児:7例)、MMC合併水頭症:3例、複雑心奇形合併した中脳水道狭窄症:1例であった。大きな血腫を生じていた最重症例に対しては、ウロキナーゼ(UK)をカテーテルより注入し早期よりの血腫溶解を試みた。合計15回にわたるドレナージ留置期間は平均36.4日(10〜116日)であった。【結果】ドレナージ留置術および長期ドレナージ管理に伴う合併症は感染を含めてゼロであった。ドレーンの閉塞は2回のみで生じた。カテーテル導出部における髄液漏れが2回生じたが、そのうち1例はシラスコンチューブであった。8例ではシャント術へ移行したが、最近の超低出生体重児4例(3例でUKの髄注試行)ではシャントフリーの状態で軽快した。経時的な画像評価では、全例で十分な脳実質を早期に獲得することが可能であった。【結論】特殊な手技や器具を要することなく、NICUで施行可能な本治療法は重度循環呼吸合併症を有する超〜極低出生体重児に対して極めて有用である。持続的ドレナージ管理は、間歇的に髄液を排除するリザーバー留置による管理と比較して、速やかに脳実質の容積を回復させることが可能であった。

Home ご案内 日程表 プログラム 1日目 プログラム 2日目