第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第1日目、6月4日(金)B 会場(2階 203, 204)8:20〜9:05

一般口演 1: 水頭症 1

座長: 青木信彦、山内康雄

O1-5

胎児期脳室内出血後水頭症の病態とその長期転帰
Pathophysiology and lonr-term outcome of hydrocephalus following fetal intraventricular hemorrhage

森岡隆人 (MORIOKA Takato) 1、橋口公章 2、佐々木富男 2

九州労災病院 脳神経外科 1、九州大学大学院 医学研究院 脳神経外科 2

【目的】胎児期脳室内出血(IVH)は稀で、この病態や長期転帰についてはあまり知られていない。【方法】1997-2007年に九州大学病院周産母子センターにおいて、脳室の形態異常を疑って胎生期MRIを含む妊娠・分娩管理を行った75例中 6例が胎児期IVHであった。【結果】全例妊娠31-33週までは正常の経過をたどっていたが、31-36週の超音波検査で、36-37週のMRIでIVHと診断した。36-37週で5例は帝王切開、1例は経膣自然分娩で出生した。出生時体重2660-3045g、Apgar scoreはほとんど9/9点であった。出生後MRIでは4例で右、1例で左、1例で両側の上衣下germinal matrix layerに出血がみられ、それが脳室内に穿破したものであり、IVH量の多い4例では著明な脳室拡大がみられた。このうち2例で脳実質内出血によるencepahlomalaciaが、2例でperiventricular leukomalacia(PVL)がみられた。4例で進行性の脳室拡大があり、それぞれ生後1日、6ヵ月、19ヵ月にVP shuntを、2週にOmmaya貯留槽を設置した。少量のIVHであった2例の脳室拡大は軽度で、外科的治療は行っていない。3-13年を経過しているが、encepahlomalaciaやPVLなどの脳実質損傷が重度な例は精神運動発達遅延を認めている。【結論】病態は低出生体重児の出生直後のIVHと同様で、その機能予後も同様に水頭症に対して的確な外科的治療を行っても、脳実質損傷を伴ったものは不良である。

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