第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第1日目、6月4日(金)B 会場(2階 203, 204)10:40〜11:40

一般口演 3: 二分脊椎

座長: 阿部俊昭、吉岡 進

O3-3

当院での無症候性脊髄脂肪腫の治療指針
surgical management for asymptomatic spinal lipoma in our institute.

松阪康弘 (MATSUSAKA Yasuhiro) 、寺田愛子、坂本博昭

大阪市立総合医療センター 小児脳神経外科

【目的】脊髄脂肪腫の手術適応については、下肢運動知覚障害や膀胱直腸障害などの神経症状をみる例では、脊髄繋留解除を早期に行うことはきわめて妥当と思われるが、無症候性のものに対する予防的繋留解除では、本症の自然歴が明らかでないこともあり各施設での方針についてはさまざまである。当院における最近の無症候性脊髄脂肪腫の治療指針、実際の治療について報告する。【方法】最近3年間の脊髄脂肪腫の手術症例は27例でこのうちこのうち成人例の2例と小児の再繋留2例を除く初発23例のうち症候性は4例、無症候性は19例であった。さらに形態の内訳としては症候性の4例はすべて、lipomyelomenigocele(LMMC)で、無症候性では7例がfat filumで4例がdorsal type、1例でcaudal type、残りの7例がLMMCであった。またLMMCの1例で無症候性であったものが手術待機期間中に下肢変形をきたし症候性として治療したものがあった。【成績】無症候性の全例で術後症状出現は認めなかった。また症候性についても術前症状の悪化例は認めなかった。【結論】繋留解除を行うか否かについては最終的に家族にその決定権をゆだねるが、特に無症候性ではその判断材料となる説明内容は、画像所見から得られる手術難易度、術後合併症の程度予想が大きく影響を及ぼす。そのためfat filumやdorsal typeなどはより積極的に手術を行ってきた。しかしLMMCなどでは自然経過として無症候性であっても症候性に移行しやすく、また実際当院での短期での手術成績が他のタイプに劣ることも無いため、むしろLMMCでは積極的に手術を行うべきと思われた。

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