第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第1日目、6月4日(金)B 会場(2階 203, 204)14:30〜15:15

一般口演 4: 頭蓋骨縫合早期癒合症

座長: 伊藤 進、重田裕明

O4-2

矢状縫合早期癒合症における外科治療の検討
Surgical treatment for sagittal synostosis

竹本 理 (TAKEMOTO Osamu) 、山田淳二、笹野まり

大阪府立母子保健総合医療センター 脳神経外科

【目的】頭蓋骨早期癒合における外科治療の目的は、頭蓋内圧亢進と形態学的な改善であり、近年は、より年長児へも積極的に行われている。今回は、矢状縫合早期癒合症(SS)における当科の手術法と長期予後を検討した。【症例と結果】1991年から2009年末までにSSに対する外科治療は27例33件で、当該期間中の全狭頭症手術の51.6%にあたる。多縫合早期癒合に合併するSSも含まれる。男児15例、女児12例。単独のSSは20例(74.1%)。当科では入院期間の短縮の目的でπの字法を中心に一期的に頭蓋拡大を行っており、手術時間は3時間4分±49分、出血量は198.0±257.7mlある。本法では、頭蓋を前後方向に0.5-1.5cm縫縮しつつ頭頂骨を左右に拡大できる。逆に骨延長法にて初回手術を行ったものは1例であった。この1例を含む4例で、3.6±4.2年で狭頭症が再発し、従来法2件、骨延長法2件を行った。初回手術時の年齢は、1歳以下7例、2歳まで4例で、平均2.7±2.6歳であった。一方、骨延長法では、前後方向への頭蓋縫縮は行わず、手術時間は3時間59分±34分で、出血量は276.0±144.5ml分あった。シャントが入っている症例は、6例あったがいずれも問題なく対応できた。症候群性狭頭症または多縫合早期癒合症に対する2期手術として行ったものは、6例8件で、個別にデザインした骨溝法または骨延長法を施行した。このうち1例2件で追加手術を必要とした。【考察と結論】当科では、SSに対し基本的には前後方向への縫縮を含めた一期的治療を行っており、拡大の調整やより体積を稼ぎたい場合に骨延長法を選択している。舟状頭という特異な頭蓋形態を改善する目的では、幼児から学童前半期まで手術適応があると考えている。

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