第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第1日目、6月4日(金)B 会場(2階 203, 204)14:30〜15:15

一般口演 4: 頭蓋骨縫合早期癒合症

座長: 伊藤 進、重田裕明

O4-5

MCDO(Multi-directional Cranial Distraction Ostegenesis) Systemによる頭蓋骨縫合早期癒合症の治療経験
Clinical validity of a new device for Craniosynostosis -The MCDO(Multi-directional Cranial Distraction Ostegenesis) System -

加藤美穂子 (KATO Mihoko) 、長坂昌登

愛知県心身障害者コロニー 中央病院 脳神経外科

【目的】頭蓋骨縫合早期癒合症に対するDistraction osteogenesisを利用した頭蓋骨延長術は手術侵襲や仮骨形成などにおいて従来法より優れた点も多く,近年では一定の評価を得た術式になっている.しかしながら,これまでの骨延長法では延長方向が制限されるため整容面において満足な結果が得られないこともある.また,骨形成的に頭蓋骨延長を行うわけだが,骨切り線が限られるため,延長部の骨欠損の残存が特に年長児では懸念される.これらの骨延長法の欠点を克服する方法としてMCDO(Multi-directional Cranial Distraction Ostegenesis) Systemによる頭蓋骨延長術(以下MCDO法)が開発された.今回私たちはMCDO法を用いて治療した頭蓋骨縫合早期癒合症11例を経験したのでその治療結果と合併症について報告する.【症例】症例は11例(M:4,F:7),平均年齢5.7±2.9(2−12)歳,頭蓋骨縫合早期癒合症の種類は症候群性3例,非症候群性8例であった.【結果】輸血を9例に要し,硬膜修復を5例に行った. Systemの装着から除去までの期間は平均74±24.3(50−117)日であった.合併症として脳挫傷1例,皮膚の炎症8例,ハープーンの脱落5例を認めた.全例で十分な骨延長を得られた.System除去直後の延長部骨欠損は最大でも1cm前後であった. 【結論】MCDO法は整容面で優れ、年長児においても十分な骨延長が得られた.また残存骨欠損は軽度で今後の骨化が十分期待できると思われた.

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