第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

前の演題 次の演題

第1日目、6月4日(金)B 会場(2階 203, 204)16:05〜16:55

一般口演 6: 腫瘍 2

座長: 倉津純一、若林俊彦

O6-1

小児悪性脳腫瘍集学的治療と再手術
Reoperation during and/or after multimodality treatment for pediatric malignant brain tumor

師田信人 (MOROTA Nobuhito) 、荒木 尚、李 政勲

国立成育医療センター 脳神経外科

【目的】小児悪性脳腫瘍に対する集学的治療中・治療後に施行された再手術例にを対象に、どのような状況で再手術が必要になったかを通して、小児悪性脳腫瘍治療における外科治療の役割を検討した.【対象および方法】2002年7月より2010年1月までに18才未満小児脳腫瘍患者119名に対し154回の手術が施行された.悪性腫瘍として集学的治療を施行した61名について再手術例、再手術が必要となった状況について後方視的に検討した.【結果】経過中に再手術を施行したのは13名21%であった.再手術の理由は、再発3名(いずれもependymoma)、化学療法抵抗性4名(immature teratoma, astrocytoma, GBM)、予定(2期的)手術4名(ependymoma, PNET, AT/RT), 大量化学療法前の2nd look op.2名(PNET, AT/RT)であった.再々発の2名、2期的手術後再発の1名(いずれもependymoma)で2度の再手術を行った.全体の腫瘍死11名中、再手術を受けた小児は3名(AT/RT, PNET, ependymoma)であった.【考察】小児悪性脳腫瘍に対する集学的治療の進歩は目覚ましい.そのため、初回生検・部分摘出施行例では期待した治療効果が得られない場合に再手術が必要であった.巨大腫瘍に対しては集学的治療と組み合わせた2期的手術を選択し、安全に腫瘍摘出率を高めることも可能であった.また、大量化学療法前の2nd.look op.はその後の治療方針策定・予後判定に有意義であった.【結論】小児悪性腫瘍治療の進歩に伴い、外科手術の目的も多様化している.再発時のみでなく、治療経過によっては再手術も積極的に想定して治療計画を立てる必要があると思われる.

Home ご案内 日程表 プログラム 1日目 プログラム 2日目