第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第1日目、6月4日(金)B 会場(2階 203, 204)16:05〜16:55

一般口演 6: 腫瘍 2

座長: 倉津純一、若林俊彦

O6-5

脳幹部グリオーマ23例の治療成績の検討
MR spectroscopic detection of lactate is predictive of a poor prognosis in patients with brain stem glioma

山崎文之 (YAMASAKI Fumiyuki) 1、梶原佳則 1、斎藤太一 1、渡邊陽祐 1、穐山雄次 2、安部伸和 2、杉山一彦 1、栗栖 薫 1

広島大学病院 脳神経外科 1、広島大学病院 診療支援部 2

【目的】脳幹部グリオーマは予後不良の疾患で、びまん性橋部神経膠腫の平均予後は一年未満である。脳幹部グリオーマの予後因子を臨床所見、化学療法、MRI、MRS所見を含めて検討した。【対象と方法】2000/9月-2009/12月に広島大学病院で治療した中脳発生以外の脳幹部グリオーマ23例で、6例に生検術などの直達手術を施行した。21例で放射線54Gy以上を照射し、2例は化学療法単独で治療した。臨床所見(gender, age, symptom duration, cranial nerve palsy, long tract sign, ataxia, 化学療法)、MRI所見(Gd, cyst, 上下進展, 小脳進展, BA encasement)、MRS所見(NAA, Cr, Cho, mI, lactate, lipids)について予後との関連をKaplan-Meier 法にて 解析した。【結果】男性12名、女性11名で年齢は4歳から50歳(平均16.5歳、20歳未満15例)。延髄発生は予後良好であった。橋発生はPFS 10.8ヶ月、OS 19.7ヶ月で年齢が20歳未満、lactate(+)の患者で有意に予後不良であった。化学療法の効果は証明できなかったが、TMZ、白金製剤が奏効する症例が存在した。水頭症は約1/2の症例で発症し、そのうち1/3にshunt手術を施行した。再発後の予後は不良で、再発後の平均生存期間は2.9ヶ月であった。【考察】脳幹部グリオーマは治療抵抗性の予後不良な疾患であり、集学的治療による治療成績の改善が急務であるが、QOLを考慮しつつ治療の選択は個々の患者で十分に検討する必要があると考えられる。Lactateは予後予測に有用である可能性が示された。

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