第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第2日目、6月5日(土)B 会場(2階 203, 204)8:20〜9:10

一般口演 7: もやもや病

座長: 長嶋達也、岩間 亨

O7-7

小児もやもや病手術治療後の転帰に関する追跡調査
Long term prognosis of moyamoya disease patients who underwent surgical revascularization

武川麻紀 、成相 直、田中洋次、前原健寿、青柳 傑、松島善治、大野喜久郎

東京医科歯科大学 脳神経外科

【目的】当教室では1979年以来、もやもや病の外科治療を積極的に行い、長期にフォローアップを行ってきた。最長30年経過した現在での転帰を追跡調査したので結果を報告する。【対象】1979年から現在までに当院で手術治療を行った18歳以下の小児もやもや病患者のうち術後2年以上経過したは209人を調査対象とした。全例何らかの間接的血管吻合術を施行した。【方法】外来診療、電話、アンケートによる聞き取り調査を行った。評価はgood, moderately disabled (MD), severely disabled (SD), vegetative survival (VS), deadの5段階で行った。【結果】1. 追跡可能であったのは173人(83%)であった。このうち、good群は139人(80.3%)、MD群は29人(16.8%)、SD群は1人(0.6%)、VS群は1人(0.6%)、dead群は3人(1.7%)であった。2. 転帰不良群の臨床的特徴として、初診時から既に脳梗塞や後方循環の狭窄病変が生じている点が挙げられた。3. 成人期に入ってからの出血例が3例、梗塞例が3例あった。そのうち、術後22年目に脳底動脈病変の進行による脳幹梗塞を起こして死亡し、剖検に至った例が1例あった。【結語】小児もやもや病術後の転帰は概ね良好であったが、中には長期経過後に脳出血や脳幹梗塞を起こして重度障害や死亡に至った例もあり、今後も成人期にわたる経過観察を引き続き行っていくことが重要であると考えられた。

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