第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第2日目、6月5日(土)B 会場(2階 203, 204)10:00〜10:50

一般口演 8: 手術手技

座長: 本郷一博、阿部琢巳

O8-1

小児脳神経外科領域におけるニューロナビゲーションシステムの活用
How can we use the neuro-navigation in pediatric neurosurgery?

竹本 理 (TAKEMOTO Osamu) 、山田淳二、笹野まり

大阪府立母子保健総合医療センター 脳神経外科

【目的】ナビゲーションシステムは、MRIやCT画像を利用して3次元的に手術支援を行うために開発された。手術中、プローベや予め登録された手術器具が、2次元・3次元画像上にリアルタイムに表示され、より迅速に、より安全に手術を進めることができる。しかし、小児脳神経外科領域では、レジストレーションや頭部固定の困難さなど特有の問題も指摘されている。当科の使用実績を検討した。【症例】2009年4月に、ブレインラボ社製ベクタービジョンコンパクトを導入し2010年1月末までに31回(3.1回/月)使用した。脳腫瘍7例、狭頭症13例、クモ膜のう胞5例、水頭症2例、その他4例である。頭部の固定は、ヘッドピン6例、ヘッドレストまたは円座が25例であった。腹臥位の2件以外は、仰臥位での使用であった。主な使用目的(重複あり)は、腫瘍の摘出7例、開頭部位の決定22例、骨孔部位の決定2例、脳室穿刺2例であった。使用時期(重複あり)は、術前29例、術中9例であった。腫瘍摘出のようにリアルタイムの情報を得ることもさることながら、執刀直前にナビゲーションの情報をもとに手術の計画に役立てた。腹臥位の2例以外は、マーカーレスで容易にレジストレーションでき、ピン固定でなくとも使用に不便や誤差を感じることはほとんど無かった。【結果と結論】ナビゲーションの使用により、正確に開頭部位を決め、それを小さくすることにより侵襲を少なくできる。小児特有の状況としては、狭頭症児の変形した頭蓋での穿頭・開頭部位の決定やスリット様脳室の穿刺などがあげられる。これらの使用目的では、ピン固定でなくても十分な精度を確保できた。小児脳神経外科領域においても、保険適応の症例だけでなく、本システムの利用価値は高い。

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