第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第2日目、6月5日(土)B 会場(2階 203, 204)10:00〜10:50

一般口演 8: 手術手技

座長: 本郷一博、阿部琢巳

O8-7

経口摂取困難症例へのVPシャント作成
VP shunt for the hydrocephalic patients with parenteral and/or enteral nutrition

篠田正樹 (SHINODA Masaki) 1、藤井本晴 1、村形 敦 1、山本大輔 1、松川東俊 1、石川陵一 1、細谷亮太 2、草川 功 2、真部 淳 2

聖路加国際病院 脳神経外科 1、聖路加国際病院 小児科 2

【目的】水頭症症例に対するVPシャント術は広く行われているが、種々の原因により経口摂取が困難な患者に対しておこなわれることも多くなってきている。昨今術後にPEG(percutaneous endoscopic gastrostomy: 内視鏡的胃瘻造設)が施行され、シャント感染・機能不全などを呈する症例の報告も少なくない。その合併症を回避するために、腹腔内シャント挿入部をPEG予定部位との距離を長くすることによりシャント合併症を防ぐ試みをした。小児および成人における経口摂取困難(長期経管栄養投与例)、中心静脈(CV)ポート設置例などへのシャント例を若干の考察を加え報告する。【方法】2008年11月以降に聖路加国際病院に入院した長期経口摂取困難小児患者2例(急性骨髄性白血病細菌性髄膜炎後1例、腎肉腫転移性脳腫瘍1例)と、同時期に経験した成人クモ膜下出血後正常圧水頭症症例で、VPシャント術施行時に、嚥下障害・運動障害・遷延性意識障害を認めシャント手術後に長期経管栄養投与が必要と思われ将来のPEG造設が必要とされた6例計8例を対象とした。シャントシステムは前角穿刺法により行ない、右下腹部(臍—腸骨稜のほぼ中点)に横切開を加え、筋層を剥離し、腹膜を確認し、髄液流出を最終確認した後、シャント管を15−25cm挿入した。小児の2例中1例はCVポート設置後であり、外側に大きくカーブをしたシャント経路を使用した。【成績】全例で水頭症の改善を認めた。早期合併症として閉塞・感染などは認めなかったが、成人の1例でシャント管逸脱による皮下のう胞を認め、再建術を必要とした。8例中、PEGを施行した患者は2例であったが、CVポートへの影響も含め特にシャント機能不全・感染は認めなかった。

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