第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第2日目、6月5日(土)B 会場(2階 203, 204)10:50〜11:20

一般口演 9: 基礎

座長: 秋山恭彦

O9-3

髄芽腫症例におけるWNT pathway活性化の評価
An investigation of WNT pathway activation of medulloblastoma patients

大江直行 (OHE Naoyuki) 、矢野大仁、岡田 誠、中山則之、岩間 亨

岐阜大学大学院 医学系研究科 脳神経外科

【目的】髄芽腫症例の予後良好因子の一つとしてWNT pathwayの活性化が注目されている。今回、我々は自験例を対象にWNT pathwayの活性化について評価した。【対象・方法】昭和58年以降当科にて治療を行い病理学的に髄芽腫と診断された13例(男児8例、女児5例、平均年齢8歳)を対象とした。ホルマリン固定パラフィン包埋された腫瘍組織の薄切標本を用いて主にβカテニンの免疫染色を行い、βカテニンの存在する部位でWNT pathway活性化の評価を行った。【結果】βカテニンの存在部位が細胞質・細胞膜と同時に核が陽性となったものは2例(15%)で、この2例はいずれも少数の核が陽性になったのみであった。また細胞質・細胞膜は陽性となったものの核は陰性であったものは8例、核および細胞質・細胞膜いずれも陰性であったものは3例であった。核が陽性となった2例でWNT pathwayが活性化されていると判断した。【考案】WNT pathway活性化の評価はβカテニンの核内への移動で評価できると考えられている。今回、自験例でWNT pathwayが活性化されていると判断した2例はいずれも再発無く現在まで生存しており、WNT pathway活性化が予後良好因子であることと矛盾しない。WNT pathway活性化の評価法を中心に発表する。

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