第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第1日目、6月4日(金)C 会場(2階 202)12:45〜13:15

デジタルポスター 1: 腫瘍 1

座長: 香川尚己

P1-2

側脳室前角に発生したsubependymal giant cell astrocytomaの3例
Subependymal giant cell astrocytoma arising from the anterior horn of the lateral ventricle. Report of three cases.

高沢弘樹 (TAKAZAWA Hiroki) 、金森政之、川口奉洋、面高俊介、米澤慎悟、佐々木達也、西嶌美知春

青森県立中央病院 脳神経外科

【はじめに】Subependymal giant cell astrocytomaは結節性硬化症に合併する脳室内腫瘍である。今回私達は外科的治療を行った3症例を経験したので報告する。【症例1】19歳女性。1歳時に左胸部筋肉線維腫で摘出術を受け、9歳時に顔面の皮脂線腫瘍を指摘されている。頭痛の精査で来院し、CTにて両側側脳室に多数の石灰化結節、左側脳室前角に最大径22 mmの軽度高吸収を示す腫瘍性病変ならびに左側脳室の拡大を認めた。MRI T1強調画像では低〜等信号、ガドリニウムで強く増強される腫瘍であった。【症例2】9歳男児。精神発達遅滞、痙攣発作あり生後3ヶ月に施行したCTにてsubependymal noduleを認めた。嘔吐の精査で来院。CTで左側脳室の拡大と左側脳室前角に最大径39 mmの軽度高吸収を示す腫瘍性病変を認め、造影剤にて増強効果を認めた。MRI T1強調画像ではmixed intensityで、ガドリニウムで強く増強される腫瘍であった。【症例3】6歳男児。生下時に心臓内腫瘍を指摘され、この時点で頭蓋内病変も認め結節性硬化症と診断され小児科でfollow-upされていた。6歳時頭部CT上、左側脳室前角の腫瘍性病変の増大を認め、当科を紹介された。CTにて最大径16 mmの嚢包を伴った腫瘍性病変を認めたが、水頭症は併発していなかった。MRI T1強調画像ではmixed intensityで、ガドリニウムで強く増強された。【結果】症例1は腫瘍摘出術を施行したが、術後約1ヶ月で水頭症を併発し脳室腹腔短絡術を施行した。症例2は水頭症に対しまず脳室腹腔短絡術を施行し、その後に腫瘍を摘出した。症例3は腫瘍摘出を施行し、その後followしているが脳室の拡大はきたしていない。【結論】皮質経由で摘出した脳室内腫瘍3症例を経験した。これら3症例の病理所見を提示し、手術適応、またその時期について文献的検討を加え報告する。

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