第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第1日目、6月4日(金)C 会場(2階 202)12:45〜13:15

デジタルポスター 1: 腫瘍 1

座長: 香川尚己

P1-5

テント上に発生した巨大退形成性上衣腫の一治療例
A case of huge supratentorial anaplastic ependymoma

鈴木智成 (SUZUKI Tomonari) 、福岡講平、脇谷健司、安達淳一、三島一彦、柳澤隆昭、松谷雅生、西川 亮

埼玉医科大学国際医療センター 脳脊髄腫瘍科

【目的】上衣腫は化学療法や放射線治療に比較的感受性が低く治療困難な腫瘍の一つである。今回我々は、テント上に発生した巨大退形成性上衣腫を経験したので報告する。
【症例呈示】症例は5歳、男児。平成20年6月 頭痛、嘔気を主訴に近医を受診。頭部CTにて左頭頂葉に大きな異常影を認められ、当院に紹介された。初診時、意識清明で、明らかな運動麻痺・感覚障害・その他の神経学的異常を認めなかった。入院後、頭痛、嘔気は抗脳浮腫薬にて消失した。CTでは左頭頂葉に直径10×8cmの嚢胞性腫瘍を認め、MRIでは実質性分が不均一に造影された。開頭腫瘍摘出術を行い、退形成性上衣腫と診断された。術後の画像評価にて一部残存腫瘍が疑われたため、再摘出を行い病変は全摘出された。再手術時の病理組織検査では腫瘍組織が確認された。その後、腫瘍摘出腔を中心とする局所放射線照射(59.4Gy)を行い、神経学的異常なく独歩退院した。現在、定期的な画像フォローを行っているが、再発なく経過している。
【結語】積極的な摘出および局所放射線治療により良好な経過を得ている退形成性上衣腫の一例を報告した。小児上衣腫の治療について、文献的考察を加え検討する。

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