第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第2日目、6月5日(土)E 会場(2階 特別会議室)13:10〜13:35

デジタルポスター 10: 血管障害 2

座長: 小野成紀

P10-4

小児AVMに対する意図的2期的ガンマナイフ治療
Staged gamma knife radiosurgery for pediatric AVM

川辺拓也 (KAWABE Takuya) 、山本昌昭、長友 康、浦川陽一

勝田病院 水戸ガンマハウス

[目的]小児AVMに対しその局在部位もしくは大きさから、ガンマナイフ治療を意図的に2期的とした8症例につき検討した。
[対象] 2006年3月までに意図的2期的照射を行った8小児例を対象とした。照射方法としては、初回は低線量照射を行い、約3年の経過後に再照射とする方針とした。対象の平均年齢は11 (8~15) 歳、男児4例、女児4例で、病巣の局在が脳深部であったのは4例であった。病巣体積の中央値は12.9 (3.1~18.7 ) cc、Spezler-Martin Grade 3は5例、4が3例であった。出血発症が6例、非出血例が2例で、痙攣、無症状が各1例であった。先行する治療として、2例で手術および塞栓術が施行されていた。追跡期間の中央は値12.7 (3.4~18.7) 年である。
[結果]初回治療では、辺縁線量中央値14 (14~16) Gyで照射した。再治療までの期間に1例で再出血を認めたが、新たな脱落症状を残さなかった。再治療時における病巣体積の中央値は2.6 (1.0~13.4 ) ccと、中央値34 (10~72) %の縮小を認めた。再治療は、辺縁線量中央値16 (12~18) Gyで照射した。再治療後約3年のDSAは5例で施行され、4例で 病巣の完全閉塞を、1例で僅かな残存を認めている。再治療後に(再)出血を来した例はなかったが、合併症は3例でみられた。1例は初回治療後18年後に顔面神経麻痺をきたし、1例は42ヶ月後にのう胞形成による右上肢巧緻運動障害を呈し、Ommaya reservoir留置を必要とし、他の1例54ヶ月後に脳浮腫による感覚障害を認めた。いずれも重度ではないが、症状が後遺している。
[結論]比較的体積が大きかったり、もしくは深部に存在するなど、治療困難例を含んでいるが、合併症が成人例に比べ多くみられる傾向があり、治療戦略についてより慎重な判断が肝要と考えられた。

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