第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第2日目、6月5日(土)E 会場(2階 特別会議室)13:35〜14:00

デジタルポスター 11: 外傷ほか

座長: 朴 永銖

P11-3

大量の血腫量を呈した乳児慢性硬膜下血腫の1例
Severe infantile chronic subdural hematoma -a case report-

門田秀二 (MONDEN Shuji) 、川本仁志、迫口哲彦

JA尾道総合病院 脳神経外科

患児は2カ月男児。2009年11月2日、32w6dで前期破水のため緊急帝王切開で出生した。出生時体重1858g APS5/8でNICU管理の後2009年12月5日に日令33で退院した。NICU入院中の頭部エコー所見では異常はなかったが断層写真は施行していない。その後2010年1月25日より嘔吐を頻回にしだし、翌日にはけいれん発作をきたし、改善傾向がないため受診した。脳CT・MRIで両側に大量の慢性硬膜下血腫を認めたため(容積計測で330cc以上)緊急入院となった。入院時断続的に間代性けいれんを認め、抗痙攣剤で対応した。体重は4.3kgで3パーセンタイル値を大きく割り込む一方頭囲は41.5cmと97パーセンタイル値を超えていた。母親の印象では、入院前1〜2週間で頭囲拡大したらしい。腰椎穿刺では、髄液に血液が混入していた。眼科所見では眼底出血を認めたためabuseの可能性も否定しがたいが、体表面やほかの骨格系に異変はない。頭囲拡大傾向に改善がみられないため、入院9日目に手術を施行した(両側穿頭血腫洗浄オンマヤチューブ留置術、東機貿製22mm径 サイドインレットタイプ)。両側とも慢性硬膜下血腫であったが、被膜は比較的量の多い左側の方が厚かった。血腫の色はかなり濃い暗黒色であった。内視鏡による観察では。特にtrabecleも発達していなく、血腫腔からはMMA,sphenoparietal sinus,bridging veinなどが観察され、特に最初に破綻した可能性がある硬い血腫がからんだbridging veinが観察でき興味深かった。術後日が浅いが、けいれんは消失した。今回考察の対象となると考え文献を加え報告する。

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