第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第2日目、6月5日(土)E 会場(2階 特別会議室)13:35〜14:00

デジタルポスター 11: 外傷ほか

座長: 朴 永銖

P11-4

小児脳死判定における脳血流検査の意義について
Evaluation of Cerebral Blood Flow in the deterninaton of neurological death in children

荒木 尚 (ARAKI Takashi) 、李 政勲、師田信人

国立成育医療センター 脳神経外科

【目的】平成22年7月に迎える改正臓器移植法の施行を前に、重症頭部外傷や蘇生後脳症などの重症疾患を担当する施設においては、脳死下臓器提供数の増加や小児脳死判定への対応に迫られている。特に小児の脳死判定については慎重な議論がなされている。今回脳死判定を実施した小児神経疾患の一例を提示し小児の脳死判定における補助検査-脳血流検査-の意義について検討する。【症例】8歳女児 突然の頭痛にて近医受診。脳CTにて小脳出血を認め当センターに転院搬送された。来院時意識レベル傾眠、自発開眼あり。水頭症を認め、脳幹周囲脳槽は軽度圧排を認めた。その後造影CTおよび3D-CTAにて右小脳半球上面AVMを認めた。突然意識レベル低下を呈し水頭症の増悪を認め緊急脳室ドレナージを行い後頭下減圧開頭術を施行したが状態の改善は見られず、全脳幹反射は消失した。無呼吸テストを除いた臨床的脳死判定を1回施行、深昏睡、全脳幹反射消失、平坦脳波、ABR消失の所見を得た。時期を異にして補助検査として脳血流3D−CT angiographyおよび脳血流シンチを施行、脳血流停止所見を認めた。事後無呼吸テストを2回行った結果2回とも自発呼吸を認め、臨床的判定により脳死は否定された。【結論】脳死判定の一環とした脳血流評価のための核医学検査の感度については一定の見解がなく、平成11年に作成された竹内基準では脳血流検査は必須事項ではない。しかし諸外国における判定には積極的に用いられている場合もあり、今後実践的かつ厳密に小児の脳死判定を実施する上で脳血流検査の有する意義について考察する。

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