第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

前の演題

第2日目、6月5日(土)E 会場(2階 特別会議室)14:00〜14:25

デジタルポスター 12: 先天異常ほか

座長: 野中雄一郎

P12-4

多発石灰化を伴うびまん性病変の1例
Leukoencephalopathy with diffuse cerebral calcification -case report-

津田恭治 (TSUDA Kyoji) 、山本哲哉、井原 哲、松村 明

筑波大学 臨床医学系 脳神経外科

てんかん発作の精査で見つかった頭蓋内多発石灰化病変に対して生検を行い、leukoencephalopathyと診断された症例を経験したので報告する。【患児】2歳女児。【家族歴】父;膠芽腫、当院で治療中。【経過】在胎36週、2080g 頭位自然分娩で出生。生後11カ月に全身性けいれんを2回繰り返したため、前医で頭部CT/MRIを施行したところ右視床・基底核・大脳白質・橋の石灰化を伴う多発病変を認め、造影効果を有していた。同医小児内科で行われた精査では血算・生化学・凝固系・髄液・TORCH抗体価・抗核抗体・染色体・Ca代謝系・甲状腺機能・下垂体前葉ホルモン・腫瘍マーカー・血中アミノ酸などいずれも正常であった。脳波や全身X線写真でも異常所見は見られず診断の根拠は得られなかった。けいれん発作のコントロールは容易であり、MRIのフォローアップで、橋の病変は増大を呈する一方、左頭頂葉の白質病変は縮小傾向であった。精査治療目的に23カ月で当院へ紹介となった。(尚、24か月まで特に成長発達に遅れは認めていない。)術前の画像診断では、germinomaやleukoencephalopathyなどが考えられた。確定診断のため、生後24カ月(2歳)で開頭腫瘍生検術を行った。病理診断は「central tissue with diffuse microcalcification」 であり、leukoencephalopathyとしても矛盾はない所見であった。 上記症例について、文献的考察を交えて報告する。

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