第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第2日目、6月5日(土)D 会場(2階 201)13:40〜14:10

デジタルポスター 13: 感染ほか

座長: 井原 哲

P13-3

新生児ヘルペス脳炎に続発した頭蓋内多発性嚢胞の一例
A case of intracranial multiple cyst following herpes simplex encephalitis neonatorum

沼田 理 (NUMATA Osamu) 1、伊藤千秋 1、伊達裕昭 1、橋本祐至 2

千葉県こども病院脳神経外科 1、千葉市立海浜病院小児科 2

新生児ヘルペス脳炎に続発した進行性拡大を示す頭蓋内多発性嚢胞例を経験したので報告する。症例は4か月の男児。在胎41週3日、4196g、経膣分娩、仮死なく出生した。日齢22日から左上下肢、左顔面の痙攣発作が出現し他院小児科に入院した。MRI拡散強調画像では右頭頂部および右内包、左大脳半球に高信号域が散在してみられた。脳脊髄液のHSV‐DNA‐PCR陽性にて新生児ヘルペス脳炎中枢型の診断となりアシクロビルによる治療が行われた。4か月時から急速に頭囲拡大が進行しMRIで右大脳半球を中心に多発性嚢胞がみられ正中偏位も著明であったため当院紹介となった。嚢胞は進行性に拡大がみられたため特に進行性拡大が著明であった嚢胞に対してオンマイアレザボアを留置し間欠的な内容液の排液を行ったが嚢胞の縮小は得られなかった。内容液は蛋白を高濃度に含む黄色粘調な性状でHSV‐DNAは陰性だった。最終的に嚢胞腹腔シャントを行い嚢胞の縮小が得られた。ヘルペス脳炎に続発する頭蓋内嚢胞については成人例や実験モデルでの報告が散見されるが新生児ヘルペス脳炎についての報告例は少ない。続発する頭蓋内嚢胞の発生機序などについて若干の文献的考察を加えて報告する。

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