第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第2日目、6月5日(土)D 会場(2階 201)13:40〜14:10

デジタルポスター 13: 感染ほか

座長: 井原 哲

P13-4

胎内診断にて発見され、外科的治療を要した半球間裂嚢胞の3症例
3 cases of interhemispheric cyst with surgical treatment diagnosed in a basis

中根幸実 (NAKANE Yukimi) 、近藤五郎、灰本章一、鈴木啓道、若林健一、井上憲夫、渡邊正男

豊橋市民病院 脳神経外科

半球間裂嚢胞は、半球間裂に発生する嚢胞であり、比較的まれな疾患である。成因、治療法、予後については統一した見解がなく、個々の状態に応じて治療方針が決められる。今回我々は、胎内診断にて脳室拡大を指摘され当院にて出生し、その後治療を行った非交通性半球間裂嚢胞の3症例を経験したので、成因とその治療法について報告する。 症例は、出生後より頭囲拡大が進行性で水頭症を伴い開頭嚢胞開窓術及びシャント術を施行した3症例。1例を除き多房性で3例とも病理組織診断では脈絡嚢胞であった。全例脳梁は完全欠損しており、1例は異所性灰白質、1例で21trisomyを伴った。発達予後は最長4年の経過ですべて正常である。半球間裂嚢胞の分類は、宇都宮の分類とBarkovichの分類の2つがあるが、両者とも交通性、非交通性で大きく2分化し、形態的特徴及び臨床的特徴にてさらに細かく分類する。非交通性半球間裂嚢胞の発生・分化のプロセスは、神経上皮の一部が脳実質内が、くも膜下腔に迷入することで発生すると考えられる。水頭症及び神経学的症状の進行にて、外科的治療が行われ、その治療法は、嚢胞開窓術かシャント術である。発達予後は、交通性の方が悪く、非交通性では正常のことが多いとされているが合併する脳奇形によっても発達予後は変化する。半球間裂嚢胞の3症例を外科的に治療した。本疾患は、過去の報告と同様嚢胞の再発を繰り返すため、今後のフォローが重要と思われる。

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