第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第1日目、6月4日(金)C 会場(2階 202)13:15〜13:45

デジタルポスター 4: 腫瘍 4

座長: 赤井卓也

P4-1

自然退縮を呈した胚細胞腫の二例
Two cases of pure germinoma with spontaneous regression

程塚 明 (HODOZUKA Akira) 、林 恵充、安栄良悟、鎌田恭輔

旭川医科大学 脳神経外科学講座

腫瘍の自然退縮は、精巣原発精上皮腫においては高率に認められるものの、中枢神経系原発胚細胞腫では極めて稀であり、症例報告が散見されるのみである。最近我々は、自然退縮を認めた中枢神経系原発胚細胞腫の2例を経験したので報告する。症例1は13歳女児。11歳頃より不安定歩行を呈し、1ヶ月前より頭痛・嘔気や多飲多尿が出現し奇声も発するようになり,当科へ紹介された。全身的には二次性徴を認めず、軽度の意識障害と不穏状態を認めた。頭部MRIでは、鞍上部から透明中隔まで進展する充実性部分と多房性部分が混在した腫瘍を認め、著明な水頭症を伴っていた。ホルモン検査にて汎下垂体機能低下症を認めたが、HCGやAFP等の腫瘍マーカーは陰性であった。直ちに脳室ドレナージを施行後に精査を行った。生検術を予定していたが、突然の発熱後、ショックおよび出血傾向が出現し、手術は延期された。その後、約1週間で症状は軽快したが、MRIにて腫瘍は、嚢胞性だけでなく充実性部分も著明に縮小した。開頭生検にてpure germinomaと診断され、小児科にて放射線化学療法を施行した。症例2は、10歳男児。1ヶ月前より頭痛・嘔吐が出現し、徐々に増悪し、当院救急外来を受診した。頭部CTにて水頭症および松果体部石灰化腫瘍を認め、小児科入院となった。頭部MRIにて腫瘍は一部で嚢胞成分も伴っており、内視鏡的生検術を施行したが、術直前の頭部CTにて腫瘍の軽度の縮小を認めた。病理組織診断はpure germinomaで、術後に放射線化学療法を施行した。胚細胞腫の自然退縮は稀であり、その臨床経過や病理組織所見等につき、同時期の自験例とも比較検討し、若干の文献的考察を加えて報告する。

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