第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

前の演題

第1日目、6月4日(金)C 会場(2階 202)13:15〜13:45

デジタルポスター 4: 腫瘍 4

座長: 赤井卓也

P4-4

小児大泉門腫瘍の検討
Skin tumors in the anterior fontanelle region

笹野まり (SASANO Mari) 、竹本 理、山田淳二

大阪府立母子保健総合医療センター 脳神経外科

【はじめに】大泉門腫瘍に関するまとまった報告はほとんどない。1991年7月の開設から、2010年1月までの18年余りの間に、13症例の大泉門腫瘍症例を経験し、全例に摘出術を施行した。これらの臨床経過を検討した。【結果】男性3例、女性10例で性差を認めた。全例が大泉門部皮下腫瘤として出生時〜1歳で発症しており、手術時年齢は3ヶ月〜3歳5ヶ月 (9.6±10.1ヶ月)であった。当該期間の全手術の0.87%にあたる。全例頭蓋内との交通はなかった。病理診断は、dermoid cyst (DC)10例、hemangioma 3例であった。術前、MRIにてDCはT1WI低〜高信号域、T2WI高信号域を呈し、hemangiomaはT1WIおよびT2WIが、いずれも不均一な信号強度を示し内部にflow-voidを認める傾向があった。また造影剤投与にて、DCは腫瘍辺縁に増強効果を示すのに対し、hemangiomaは全体的に増強効果を呈す点においても、両者の鑑別は可能であった。全例摘出術のみで完治がえられており、再発例はない。また頭蓋骨への圧排像がみられた症例も、腫瘍摘出後、全例で骨新生がおこっている。【考察と結語】大泉門腫瘍は、多くは術前に鑑別診断可能で、腫瘍の被膜外摘出により再発無く骨新生を得られる事がわかった。頭蓋内との交通を検索の上、積極的に治療すべきであると考える。

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