第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

前の演題 次の演題

第1日目、6月4日(金)E 会場(2階 特別会議室)13:15〜13:45

デジタルポスター 6: 二分脊椎

座長: 林 俊哲

P6-1

人工真皮を使って治療した未熟児脊髄髄膜瘤の2症例
Two operated cases of premature neonates with meningomyelocele using temporary artificial dermises

友杉哲三 (TOMOSUGI Tetsuzou) 1、石井 毅 1、山田正彦 1、平原一穂 1、上津原甲一 1、森岡康祐 2

鹿児島市立病院 脳神経外科 1、鹿児島市立病院 形成外科 2

【はじめに】脊椎披裂を有する患児は出生後48時間以内に緊急に脊髄の修復術をおこなうことが推奨されている。しかし、未熟児の場合は皮膚も薄く、縫合不全おこしやすいため緊急の修復術が非常に困難である。我々は、一旦髄膜瘤の表皮を人工真皮で覆い、体重が増えた後に脊椎披裂の根治術をおこなった2症例を経験し、良好な結果を得たので報告する。【症例1】29W2D、1205grmで出生。胸腰部に8.0x12.0mmの脊椎披裂が認められた。下肢は完全麻痺で、水頭症を合併していた。欠損部位が広く、骨隆起もあるため根治術は困難と考え、出生当日に人工真皮で髄膜瘤を覆うとともに、頭部にオンマヤバルブを留置した。日齢82日にVPシャントと日齢126日に髄膜瘤根治術をおこなった。現在8歳で下肢機能、尿路機能は全廃しているものの、知能発達は良好で車椅子生活をしている。【症例2】 32W4D、781grmで出生。腰部に3.5mmx3.0mmの脊椎披裂が認められた。下肢の動きは比較的良好であったが、皮膚は非常に薄く縫合不全が心配された。血液凝固異常のため脳実質内出血がみられた。出生当日に人工真皮で髄膜瘤を覆った。日齢96日に髄膜瘤根治術、日齢139日にVPシャントをおこなった。現在3歳であるが、歩行に支障なく普通の生活をしている。【結論】脊椎披裂は脊髄の修復だけでなく、脊髄形成後の皮弁形成が重要である。未熟児の脊椎披裂例では皮膚があまりにも薄く、術後管理が大変であるが、一時的に人工真皮で覆い、成長を待って根治手術をおこなう2期的手術は未熟児脊椎披裂には有効な治療法と考えられた。

Home ご案内 日程表 プログラム 1日目 プログラム 2日目