第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

前の演題

第1日目、6月4日(金)E 会場(2階 特別会議室)13:15〜13:45

デジタルポスター 6: 二分脊椎

座長: 林 俊哲

P6-5

世界最小超低出生体重児の脊髄披裂の手術
The operation technique of world-lowest birth weight of myloschisis

三輪 点 (MIWA Tomoru) 、大井静雄、野中雄一郎、田母神 令、斉藤克也

東京慈恵会医科大学附属病院 総合母子健康医療センター

脊髄披裂の主な手術目的は二次的な感染や神経変性を守ることにあるが実際手術により下肢神経症状が改善を認める例は皆無と思われる。今回我々は世界最小超低出生体重児(599g)の脊髄披裂の手術を施行し、下肢運動障害の改善を認めた貴重な症例を経験したため報告する。症例は女児。母親はG1P1, 33歳。元々IUGR、羊水過少を指摘されていたが一過性胎児徐脈を認め30w0dに緊急帝王切開で出生。Apgar score 8/8。出生時にL1-5レベルに長径3cmの脊髄披裂、水頭症を認め、SBNSはM2R1BB1であった。日齢2日(体重599g)で脊髄披裂修復術、オンマイヤーリザーバー設置を施行した。出血には極力注意を払いトータル2mlに抑えた。術後CSFを頭囲と大泉門の緊張をみながら1日約20~30mlオンマイヤーから吸引し、日齢79日、体重2060gになったところでVPシャントを施行した。その後経過は順調であり下肢症状は術後3ヶ月の間にSBNSでM3R1BB1と膝関節レベルまで回復した。今回の我々の30wでの修復術は比較的胎生期に近い状態での修復術を施行したと考えることができる。欧米での二分脊椎の胎内手術では神経機能予後を改善させるという報告もあり、今回我々の症例で下肢神経症状の改善が見られたということは胎生期の修復術施行により神経管レベルでの回復が望める可能性があることを示唆しているものと思われた。

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