第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第2日目、6月5日(土)D 会場(2階 201)13:10〜13:40

デジタルポスター 8: 脊椎 2

座長: 夫 敬憲

P8-4

9か月女児に発症した突発性脊髄硬膜外血腫の一例
Spontaneous spinal epidural hematoma in toddler

山原崇弘 (YAMAHARA Takahiro) 、山内康雄

関西医科大学 脳神経外科

はじめに脊髄硬膜外血腫はMRIの進歩に伴ってしばしば診断されるようになってきた疾患である。主な病因として血友病、血管奇形、外傷などが挙げられる。突発性脊髄硬膜外血腫(spontaneous spinal epidural hematoma;SSEH)が小児に発症するのはまれなケースと言われている。今回我々は突然の片麻痺で発症し、発症後5日目に外科的加療を経験したので報告する。症例9か月女児。生下時特に異常を指摘されておらず頭部、脊髄に外傷の既往もなかった。つかまり立ちが出来なくなったことに気付いた両親により小児科受診。1ケ月前にロタウイルスに感染していた既往があることから当初ギラン-バレー症候群が疑われ腰椎穿刺が施行された。蛋白高値及び細胞数の増加が認められた。経時的に片麻痺の憎悪が認められること、ステロイドパルスを施行したところ若干の症状の改善が認められることから精査加療目的に当科搬送となった。MRI所見としてT1強調画像ではTh8からL1に及ぶisointensityなmassが脊髄を圧迫するように存在し、mass内に線状に造影効果が認められた。発症4日目にTh10からTh12までのlaminostomyを施行した。硬膜外に血腫が認められたが、硬膜の性状はnormalであった。術後18日目には症状は完全に消失し、退院され外来にて経過観察をおこなっている。

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