第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

前の演題 次の演題

第2日目、6月5日(土)C 会場(2階 202)13:40〜14:10

デジタルポスター 9: 血管障害 1

座長: 佐久間 潤

P9-4

accessory sinus pericraniiの一例
Accessory sinus pericranii:case report

辻本真範 (TSUJIMOTO Masanori) 1, 2、大江直行 2、岩間 亨 2

独立行政法人国立病院機構豊橋医療センター 脳神経外科 1、岐阜大学大学院 医学系研究科 脳神経外科 2

【症例】13歳男児、生下時より臥位での頭頂部膨隆が認められていた。2007年近医受診、sinus pericraniiと診断され当院紹介となる。頭頂部病変は臥位にて膨隆し、座位にて完全に退縮した。脳血管撮影では上矢状洞をはじめ、頭蓋内循環と頭頂部病変との交通は認められなかった。sinus pericraniiと診断し、切除術を施行した。術中に病変を穿刺すると内容は血性成分であり、造影を行うと板間静脈へと導出されていた。病変部周囲の骨膜を剥離し結紮、チタン製プレートを用いて骨形成を行った。再発認められておらず、経過は良好である。【考察】sinus pericraniiは頭蓋内静脈系へと交通を持つ拡大した血管腔であり、静脈洞と直接交通を持つものと板間静脈などを介して交通を持つものがある。本症例では脳血管撮影、病変部造影を施行したが、静脈洞との交通を証明できなかった。しかし、頭蓋内圧によって病変形態の変化が認められており、頭蓋内との交通性を持つ血管腔と考えられたため、sinus pericraniiと診断した。治療は病変部切除および交通部にbone waxや筋肉片の充填、開頭術、血管内治療などの報告がある。本症例のように静脈洞と直接の交通が認められない場合は、病変部切除にて治療が可能であると考えられた。

Home ご案内 日程表 プログラム 1日目 プログラム 2日目