第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第1日目、6月4日(金)A 会場(3階 メインホール)10:40〜11:55

シンポジウム 2: 脳室内出血後水頭症の長期予後

座長: 原岡 襄、高橋義男

S2-2

未熟児脳室内出血後水頭症に対するシャント手術の長期予後
The prognosis of ventriculo-peritoneal shunt for hydrocephalus with infant intraventricular hemorrhage

大高稔晴 (OTAKA Toshiharu) 1、栗原 淳 1、西本 博 1、角 光一郎 2、四條克倫 2

埼玉県立小児医療センター 脳神経外科 1、日本大学医学部 脳神経外学系 神経外科学分野 2

[目的]近年、未熟児脳室内出血の発生率は減少傾向にあるが、シャント術の必要な症例はいまだ少なからず存在し、その外科的成績に関する検討が重要な意義を持っている。そこで我々は未熟児脳室内出血に対するシャント手術の予後を検討した。[対象] 1983 年から 2008 年までに我々の施設で施行した未熟児脳室内出血後水頭症に対するシャント手術例 46 例を対象とした。A群:定圧バルブ+シングルルーメン脳室カテーテル使用例 17 例、B群:定圧バルブ+ダブルルーメン脳室カテーテル使用例 16 例、C群:圧可変型バルブ使用例 13 例とし、各群において、脳室カテーテルの閉塞に起因したシャント機能不全のためシャント再建術を要した頻度(シャント再建率)およびスリット脳室の頻度を求め、有用なシャントシステムの種類を検討した。また 46 例の Papile 分類 (2度 4 例、3度 14 例、4度 25 例) とシャント再建率およびスリット脳室の頻度の関連を検討した。[結果]シャント再建率は A 群 5 例 (29 %)、B 群 4 例 (25 %)、C 群 1 例 (7.7 %) であり圧可変型バルブ使用症例でシャント再建率が低い傾向にあった。スリット脳室の頻度は A 群 4 例 (24 %)、B 群 13 例 (81 %)、C 群 3 例 (23 %) であり、定圧バルブにダブルルーメン脳室カテーテルを使用した症例でスリット脳室の頻度が高い傾向にあった。 Papile 2度の症例におけるシャント再建率は 2 例 (50 %) であり3度 3 例 (18 %) 、4度 5 例 (20 %) で、スリット脳室の頻度は2度 4 例 (100 %)、3度 4 例 (24 %)、4度 12 例 (48 %) であった。[総括] 未熟児脳室内出血後水頭症症例において圧可変型シャントバルブの使用は、脳室側カテーテルの閉塞によるシャント機能不全の減少に有用であった。また軽症脳室内出血例においてシャント機能不全、スリット脳室の頻度が高い傾向にあった。

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