第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第1日目、6月4日(金)A 会場(3階 メインホール)10:40〜11:55

シンポジウム 2: 脳室内出血後水頭症の長期予後

座長: 原岡 襄、高橋義男

S2-3

小児脳室内出血後水頭症の治療予後及び諸問題
Clinical prognosis and Therapeutic Aspects in Management of Hydrocephalus after intraventricular hemorrhage in children

田母神 令 (TAMOGAMI Ryo) 1, 2、大井静雄 2、野中雄一郎 1, 2、三輪 点 1, 2、阿部俊昭 1

東京慈恵会医科大学 脳神経外科学講座 1、東京慈恵会医科大学病院 総合母子健康医療センター 小児脳神経外科 2

【目的】当施設が開設されて以降の9年間でデータベース上の登録症例数より新生児脳室内出血後水頭症の治療経過及び予後とその諸問題について検討した。【対象結果】全症例1292例中脳血管障害(CVD)は111例(8.6%)であった。その内脳卒中(PCS)発症例は75(5.8%)でIVHは38であり、全症例の約3%であった。これはCVDの約34%、PCSの約50%を占めた。水頭症合併例は366で、その内40例(約10%)が脳卒中後水頭症であり、IVH後水頭症は38例であった。新生児脳室内出血は35例(男児15女児20)で、30例に手術を施行していた。内訳は正常体重児17、低出生体重児18例でありLBWI4、VLBWI5、ELBWI9例であった。【考察結語】平均経過観察期間は4年7ヶ月であり手術加療例の内2例は片側性で根治的にMonro孔形成術を施行、内視鏡所見にて点状出血を認めた。他28例は根治術としてシャント術を施行したが、内4例は初回手術でETVを施行している。また経過中2例がETV施行しシャント抜去可能となっている。他9例がシャント機能不全・感染により再建術を行い、内2例は合併嚢胞性疾患に対し内視鏡手術も併用した。lost to followを除く20例について、長期予後を新版K式発達検査もとに、出生体重別に検討し、出生時体重により発達指数が高い結果となった。しかし合併する網膜症や難聴、点頭てんかんなどの合併症の影響により大きく左右され、また検査時の患児コンディションや療育などのリハビリなどにより大きく影響することが考えられた。従って長期予後を検討する上で、共通となる指標が必要であると考える。当施設は開設10年目で症例数もわずかであるが今後もデータの収集及び解析を行いデータベースの充実化に努めたい。

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