第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

前の演題 次の演題

第1日目、6月4日(金)A 会場(3階 メインホール)10:40〜11:55

シンポジウム 2: 脳室内出血後水頭症の長期予後

座長: 原岡 襄、高橋義男

S2-7

低出生体重児の脳室内出血後水頭症に対する外科的治療
Surgical treatment for posthemorrhagic hydrocephalus in low birth weight infants

竹本 理 (TAKEMOTO Osamu) 、山田淳二、笹野まり

大阪府立母子保健総合医療センター 脳神経外科

【はじめに】低出生体重児(2500g未満、LBW)の脳室内出血では、一部に外科的治療の必要な水頭症をきたし、その治療の成否が予後を左右する。当科の治療成績を検討した。【対象】1992年1月から2009年12月までの18年間に当院NICUで治療したLBWのうち出血後水頭症をきたし手術した31例(1.72例/年)。出生時体重1500gで区切り検討した。【結果】1000g未満の超低出生体重児21例を含む1500g未満の極低出生体重児(VLBW、A群)24例、残り7例は2000g以下(B群)。A群(785.4±217.4g、最小478g)は、在胎180.7±15.4日で出生し1.2±1.1日で出血した。当初、腰椎穿刺や腰椎ドレナージで管理したが水頭症は進行性で、16例に59.9±36.6日にCSFリザーバー(CSF-R)を設置し持続的(4例)、間歇的(12例)に排液した。管理中5例(31.36%)で髄膜炎や髄液漏を起こした。その後72.7±38.8日でVP shuntに移行した。5例では、VP shunt を行わず、逆に、5例は、CSF-R を経ずにVP shuntとなった。B群(1744.6±152.8g)は、231.9±23.5日で出生し2.0±1.5日で出血した。4例で16.5±13.5日にCSF-Rを設置し1例が髄膜炎を起こした。生後56.4±8.9日でVP shunt。CSF-R設置からは38.0±20.2日であった。最終的に26例(83.9%)がVP shuntを要した。死亡例はなく、判定可能な年齢まで追跡できた24例中15例(62.5%)で比較的良好な予後を得ている。【考察】NICU管理の進歩とともに、出血後水頭症の予後も良好となっている。VLBWでも積極的治療の適応と考えられる。

Home ご案内 日程表 プログラム 1日目 プログラム 2日目