第38回日本小児神経外科学会
The 38th Annual Meeting of the Japanese Society for Pediatric Neurosurgery

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第1日目、6月4日(金)A 会場(3階 メインホール)15:45〜17:00

シンポジウム 3-2: 周産期における諸問題(脳外科医の役割)

座長: 鈴木倫保、伊達裕昭

S3-10

当院における周産期医療での脳神経外科医の役割と問題点に関する検討
The role of pediatric neurosurgeons and the management of central nervous diseases in perinatal care

稲垣隆介 (INAGAKI Takayuki) 、山内康雄、河本圭司

関西医科大学 医学部 脳神経外科

【はじめに】最近になり、本邦における周産期医療の問題点が種々とりあげられるようになってきた。しかし、周産期医療における小児脳神経外科領域の現状には、改善すべき問題があると考えられる。【方法】当院での周産期医療における脳神経疾患患児の治療経験を基に、小児脳外科医の役割が十分に果たされているかどうか?また、改善すべき問題点があるかどうかについて、検討を加えた。【結果】当院では、月に一度の周産期カンファレンスで、母児の問題点・治療方針などを討論している。これらの努力により、脳神経外科医も中枢神経系奇形を有する母児と早期から関わることが出来るようになり、外科的治療の時期の決定・家族との良好なコミュニケーションの確保・外来での経過観察へのスムーズな移行など、早期からの小児脳外科医の関わりが大切であると判断された。これに対し、出生後に診断がついた症例などでは問題も認められた。搬送を依頼されても、小児脳外科医が対応できずに断ったりした症例もあった。また、搬送された患児、家族に対する対応でも改善すべき問題もあると考えられた。例えば、早期の治療を要すると判断されても、家族とのコミュニケーションに時間を要すなど、病院・行政も関与しなければ改善が難しい問題もあると判断された。【まとめ】当院における、周産期医療における小児脳外科医の役割につき検討した。十分に機能していると考えられる部分と、脳外科学会・小児脳神経外科学会で対応できる問題、行政の協力が不可欠と思われる問題などが浮き彫りとなった。今後、学会を含めた関係者の努力も必要であると考えられる。

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